《改行表示》 4.《ネタバレ》 かつて死を覚悟した元特攻隊の方々の、今だから言える本音と彼らの穏やかな語りが良かったです。 他のみなさんも書かれてるように、特攻場面のアニメはちょっと違和感がありました。 【かすお】さん [地上波(字幕)] 6点(2010-06-15 08:00:09) |
3.日系アメリカ人が撮ったからどうのといったことはあまり感じられなかったけども、特攻隊の生存者だけでなく特攻を受けた戦艦の生存者の証言映像があるのはインタビュー形式のドキュメンタリーとしての強度を得ている。はたして特攻隊とはなんだったのか。そこに狂気はなかったのか。特攻隊の生存者の一人が言う。天皇がもう少し早く降伏してくれてたらと。今だから言えるのかもしれないし、そう感じる人だからこそ生きて帰ってきたとも言えるかもしれない。つまり、生存者の証言では特攻に狂信めいたものはないのだが、特攻で命を落とした者もそうとは言い切れないってこと。私の祖父は戦死している。私の父は、内心では天皇なんかくそくらえ!と思っていると母から聞いたことがある(ここで言う天皇とは個人ではなく、戦時の概念としての)。でもそれは今生きている父が思うのであって祖父がどう思って死んでいったのかはわからないってこと。だから何もかもがこの映画でわかるわけじゃない。もしかしたら偏った伝え方になっているかもしれない。でも少なくとも証言者は「死にたくない」と思っていた特攻隊員だったのだ。別の生存者が映画終了間際に言う。語り継がなければいけないが、謙虚にしゃべらなきゃならないと。重い言葉だと思った。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-06 15:00:50) |
2.やさしい叔父さんと狂信的なカミカゼとがつながらない、という個人的疑問から出発しているのが、ドキュメンタリーとしての強みになった。兵士サイドが特攻戦法をどう受け入れたのかの説明としては「どうせ遅かれ早かれ死んでしまうのなら、少しでも有効に」っていうのが一番納得がいく。ほとんど整備もろくにできてない戦闘機で、毎日飛んで生きて帰ってくる確率を考えれば、そう判断するほうが合理的だったろう。しかしこういう“外道の戦法”を常態化させていった軍の上層部サイドの説明にはならない。この若き“英霊”たちをいわば人質にして空疎な精神主義を煽った面があり、これはどう考えても許せない。そしてこの“外道の精神主義”が、都市空襲や原爆の使用という虐殺に関してアメリカ軍側の心理的負担を軽くし(ジャップは命を軽んじるクレイジーな連中だ)、踏み切り易くしたという責任もあろう。出撃途中で敵機と遭遇し、爆弾を使い切ったので引き帰した、というエピソードがよかった。証言する人の表情や語り口がよかっただけに、アニメの使用は疑問。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-13 12:19:46) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 日系人女性監督による日本モノドキュメンタリーです。 「特攻って何?」というところから始まっているので解りやすく、中学生ぐらいの子が見るのにちょうどいい教材と言う感じです。 逆に特攻作戦について色々と本を読んだりしてきた人には物足りないかもしれないです。 聞き手(監督本人)が日本人の顔をしたアメリカ人ということで、元特攻隊員の方々も素直に分かり易く話しをされていて、彼らの優しさがにじみ出ているのはとても良かった。 時折、蒔絵風のアニメが入るのがちょっと異色な感じですね。 【グレース】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-08 16:25:13) |