5.《ネタバレ》 復讐の鬼と化する船長。それに付き合わされる船員もたまったものじゃありません。ある種の密室劇でもあり、この世の不条理に立ち向かう執念・根性と、神の試練に立ち向かう勇気を履き違えている印象もあります。でも、やっぱりグレゴリー・ペックはグレゴリー・ペックなわけで、狂気が不十分だったような。原作未読なのでどこまで映像化に成功しているかわかりませんけど、現代と比べれば特撮がショボイ事を割り引いても当時としては充分な出来なのではないでしょうか? |
4.QUDZILLAといった方がいいような怪獣に手漕ぎ船で挑むのもどうかと思うが、古い映画で特撮がショボい割には迫力十分。原作未読で文学臭は感じなかったが人間の狩猟本能と船乗り魂は伝わってくる。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-09-01 22:25:37) |
3.原作が世界文学史に名を残すメルヴィルの『白鯨』ですからジョン・ヒューストンもあまり手の込んだ脚本にせず直球勝負しています。しかし『白鯨』の映像化としてはちょっと尺が短すぎて、映像紙芝居みたいに筋を追ってゆくだけの印象になってしまったのは残念です。それでも、イシュメイルやスターバックの造形はリチャード・べースハートとレオ・ゲンがイメージ通りのキャラになっていてその点は完璧。問題はやはりエイハブ船長のグレゴリー・ペックで、やはりペックでは力不足だったのは間違いありません。では誰が演じるのがベストだったのかと考えたのですが、個人的にはやはりジョン・ヒューストンが自らエイハブを演じるべきだったかなと思います。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-27 16:29:05) |
2.復讐の発端となる、船長の顔が傷つき、片足を失う場面が全然描かれないので、なぜそんなに復讐を遂げなければならないのかがいまひとつわからないのが難点。ただ、帆船の頃、鯨をどのように捕っていたのかがよくわかるし(非常に勇壮、命知らずでないととてもできない仕事だ。ある意味合戦に通ずるものがある)、捕っていた理由も油をとって灯火用にするためだったことも描かれている。現在国際社会で捕鯨に反対の立場をとっているアメリカがかつては捕鯨国であったことを雄弁に示す映画でもある。グレゴリー・ペック主演の名作といわれる作品はたいがいDVDが発売されていたと思うが、本作品はまだなのだろうか。米国では販売中のようなので、まさかとは思うが、反捕鯨の立場上、意見を異にする日本では都合が悪い映画なのでDVD販売させていない、ということではないことを祈りたい。 |
1.むかしむかしに見たのでもう1回みたい。グレゴリーペックが手を振ってるのがこわかったー! 【みんみん】さん 6点(2003-04-28 22:18:25) |