《改行表示》16.《ネタバレ》 主人公の三者三様の立場の違いがわかりやすい。ただわかりやすいからといって、おもしろいとはかぎならいわけで。 他の方も指摘していますが、やはりデンゼル・ワシントンからは常に善人臭が漂うため、どれだけ残忍に振る舞っても「無理してるなぁ」という感じがつきまといます。おかげで緊張感も今ひとつで、対立のままでは終わらないんだろうなとも見えてきます。ラッセル・クロウのほうが、よほど簡単に道を踏み外しそう。それからジョシュ・ブローリンには、もう少し両人をイヤらしくいじめるような活躍をしてほしかったかなと。 しかしいかにもアメリカらしい、こういう〝スター〟もいたんだなと勉強になりました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-09-11 23:57:40) |
15.イーストウッドが「硫黄島二部作」として2本の映画を作ったところを、リドリー・スコットは、どうしても一本の映画に収めたかったらしい。それならそれで、もう少しやり方がありそうな気がするのだけど・・・。ギャング側と刑事側の両側からその対決を描いた作品で、両者をことさらに対照的に描いて多層性を出そうとしているのかも知れないけど、もうひとつ噛合っておらず、いつになったら両者が絡むのやら、と少々待たされ過ぎの印象。両者がついに対峙した時に感じるべきカタルシスが、ちと弱いかな(エクステンディッド・エディションの方のラスト、劇場版ではカットされてるんだから本来どうでもいいのかも知れないし、ちょっと甘過ぎる気もするんだけど、それでもなお、本作の弱点を何となく補っているような気がしないでもなく)。クライマックスの銃撃戦は確かに凄かった、だけど、映画全体を通じてデンゼル・ワシントン自身にもう少し凄みが欲しかったですかね。終わりの方で、彼とラッセル・クロウがふと笑みを漏らすシーンは、ちょっとホロリと来たのですけれど、でも、そこに至るまでの過程がもっとしっかりしていれば、もっと感動できたんじゃないか、と。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-05-30 15:54:29) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 名手リドリー・スコット監督がデンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウと組んで作り上げた作品であり、非常に手堅い作品となっている。一方で、盛り上がりに欠けるのも事実(実話がベースにあるので仕方ないかもね)。 デンゼル・ワシントンが迫力ある演技をしていますが、今までの役柄的に善人のイメージが強すぎてあまり合わないんじゃないかぁ?(むしろ、ラッセル・クロウの方が悪人ぽっいのは皮肉だね。) ベトナムから棺桶を利用したヘロイン密輸方法にはビックリした(これも実話らしい)。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-05 01:29:44) |
《改行表示》13.出来は良かったが、実話を映画で伝えるという感じで面白さや感動はあまりない。あと長いので少し疲れる。 いい人っぽい一面もありながら凶悪な部分もあるフランクのほうと正義を貫くわりに破天荒なリッチーの二人のシーンが交互に続いていくが、この主演二人の演技がとても良く、2時間半以上あるのになかなか飽きない。ただギャングスターと刑事の二人の姿のみを忠実に描いてて、盛り上がりには欠けてしまう。まあ下手に盛り上げようとすれば失敗すると思うけど。 個人的に思ったのは、フランクよりも汚職警官達のほうが悪だなって感じた事。悪が正義に、正義が悪になるような世の中にはなって欲しくない 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-23 00:02:41) |
12.《ネタバレ》 汚職大嫌いだが私生活は、滅茶苦茶の刑事と自分の存在を必要悪と割り切り町に秩序をもたらしたギャングの親玉二人が主人公。映画自体長い割には二人のキャラを描ききってない様な気がして消化不良の感が否めない。「ギャングスター」っていうより経済ヤクザって感じですわ。スラム街で食料を配る風景が、関西での大地震のとき広域暴力団が炊き出ししたのとダブってしまった。いい暮らしして名士ぶっても結局は、庶民の生き血をすすっていたわけで。お国が違ってもやることは似てますね。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-10 01:41:11) |
11.《ネタバレ》 視点がやたら切り替わるので、のめり込むまでに時間がかかってしまいました。中盤がちょっとダラダラ長いかな。警察官より麻薬王に感情移入させる描き方だなと、個人的には感じました。 |
10.長さの割には退屈しなかった.2大スター競演の大作にこの程度の印象,それも褒め言葉として使用しなければならない,これがハリウッドの現状なのかな.実話だからしょうがないのですが,どうせなら最後は豪快に蜂の巣になったほうがハリウッドっぽくてよかったんじゃないかな.それにしても,懲役70年の刑をくらっても15年で出てこれるんですね. 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-01-17 17:17:29) |
《改行表示》9.わかってるんです。非常にクオリティの高い映画だってことは。でも期待しすぎて見たことと、自分の感性が最後までついていけなかったことが残念です。この映画が分かるようなナイスガイになったらまた見たいです。 とりあえずデンゼルワシントンがカッコよすぎました。リッチーよりもフランク応援しっぱなしでした。 【赤紫】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-28 21:57:46) |
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《改行表示》8.二時間半の長尺ですが、場面やカメラの切り替えでコロコロ変わる画面と、硬派な完成度の高さもあって、それほど退屈させられることはありませんでした。よくあるギャングモノほど血なまぐさくなく、ビジネスライクにドラッグを流通させていくギャングと言えないようなスマートなやり方には感心。 ただ、主演・脇役陣含め、人物像にはスポットが当たらず、キャラクターが薄く面白味がありませんでした。特に敵役のデンゼル・ワシントンには大物のオーラや手ごわさが感じられなかったのが残念(ラッセルと役どころが逆の方がしっくりきそうな…)。後半の展開はなかなか熱かったですが、個人的には全体的に渋すぎたかなと。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-12 01:01:15) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 思うに、この物語の見所は二つある。 一つは己の信じる道を行く、ルーカスとロバーツの生き様の対比。二人は昼と夜のように正反対の世界に生きているが、常識を破り自分の力で道を切り開いていく強い信念の持ち主であるという点ではよく似ている。 二つ目は汚職警官の告発に際して、その対照的な二人の間に芽生える不思議な絆だ。ルーカスは凶悪な犯罪者ではあるが、その根底には貧困と人種差別、腐敗した警察機構といった社会の歪みへの怒りがあり、裏社会のトップに立つことでハーレムに一定の秩序を与えようとする意識があった。そのためロバーツが内部告発の手助けを持ちかけたとき、ルーカスは初めて警官に対して、共感と、敬意を覚えた。このとき、対照的な二人の生き方が初めて重なる。 しかしリドリー・スコット監督がこの感動的な物語を、100%完璧に表現できているかというと、残念ながら全然そうではないと思う。これがテレビのドキュメントドラマだったら文句はいわないが、多少のお金がかかっているというだけで、それ以上でのレベルではない。 脚本は確かに悪くはなく、テンポの良さもあって長丁場も飽きさせない。しかし、それだけだ。きれいにまとまっているだけで、目に焼きつくような場面もなく心を打つような台詞もなかった。フランクにしてもリッチーにしても、人物像は伝えているが深い内面まで踏み込んだ描写が致命的に少ない。話が平坦なのは実話だからではなく、焦点が定まっていない脚本と演出の問題だ。さまざまなエピソードをそつなくまとめるだけでは、原作のダイジェストにしかならない。展開はスピーディだが、その分観た者の胸に響くような重みは失われてしまった。 冒頭の処刑場面は、過激ではあるがありがちで、しかもほとんど内容のないエピソードだ。あのインパクトだけのつまらないプロローグが、この作品の中途半端さを表しているように思う。手堅く話をまとめただけで傑作ができるわけではない。この物語にしか込められないテーマをしっかり伝えようという意識があれば、不用意に平凡なエピソードを使ったりはしないはずだ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-10 19:40:58) |
6.《ネタバレ》 「善人面したマフィア」って嫌いです。ずるいでしょ。麻薬で商売してる時点で悪人でしょうに。警察の中にも悪者がいるので、誰がマフィアなのか警察なのか、誰が善人で悪人かがごちゃごちゃしてくる。ストーリーが進むにつれて一応理解してくるけど。終盤、ゴッドファーザーを真似しているような場面が見られました(教会の前で警察が待機しているシーン)。全体的に雰囲気が良く、内容もまとまってるんだけど、話が長くて眠くなってしまった。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-05 18:36:59) |
5.対決という感じはあまりないのだけど、リアリティのある作品だった。2人の性格などが良くわかる演出も良かったが、全体的に盛り上がりに欠ける。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-01 20:32:17) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 長いながら退屈せず見入ってしまいましたが、でも見終わったら、もう少しどこかにフォーカスするか、掘り下げるかしてほしかった気がした。 もう一点、やっぱりデンゼル・ワシントンはちょっといい人に見えた。麻薬を直輸入するあたりでも、実は罪悪感がありながらやってるんじゃないかとかそんなことが頭をよぎり、もう少し悪そうな人がやったほうがよかったんじゃないかと思ってしまった。 実話、ということがストーリーをピリッとさせてます。 【しゃっくり】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-05-18 02:18:44) |
3.作りはいいと思うし、出演者はすごく豪華なんですけど、すごく地味なんですよね。アッと驚く展開がないのがいけないんでしょうか。デンゼル・ワシントンなんか、すごく良かったと思うんですけどね。主人公2人があまり交わらないのも、盛り上がりに欠ける原因かもしれません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-02-20 23:43:20) |
2.《ネタバレ》 前置きの部分がかなり長いのですが、退屈するほどではありません。ラッセル・クロウの捜査官は、特殊な技術や格好良いアクションがあるわけではなく、普通の手順の積み重ねで地道にターゲットに迫っていきます。何となく、昔の日本の刑事ドラマを思い出しました。デンゼルの麻薬王の方も、引くべきときは大人しく引いたり、マフィアのドンにありがちな仰々しい言動がなかったりするので、その辺が現実感があって意外に新鮮でした(弟たちの風貌が、いかにもその辺にいそうな一般人なのもよい)。ただし、最後の部分であっけなくまとまってしまったのは何とも物足りない。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-02-12 03:13:38) |
1.《ネタバレ》 狙いは分かります。「フレンチコネクション」のセッティングで「ゴッドファーザー」風のセンチメンタリズムとバイオレンスの味付けに「デパーテッド」の役者の重量感で押し出そうとした?んーん、どれも駄目のようです。有名ラーメン店の良いところだけ取り入れて、結果、麺・スープ・具どれも不満足、なんとも間抜けなラーメンが出来た、そんな感じでした。善悪の差配も、最後俳優ワシントン君の持つ個性、正義感、に合わせたような感じで(彼、最後のあの展開がなかったら役を引き受けなかったのかな)、カタルシスもなければ、悲哀もないという中途半端さ。クロー君も「ビューティフルマインド」であなた知能派と違うでしょ、という意見を聞かなかったのかな。そんなこんなで、スコット監督頼みますよ。 【K-Young】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-02-01 18:28:19) |