11.《ネタバレ》 自分は戦争に行った事がないので、どんだけヒドイ環境なのか、そして精神を病むのか?というのが想像し難い。だから、断片的な情報の組み合わせで想像しろと言われても、その過程を映像的に描いてもらわないと中々共感しにくい部分はある。その補助ツールが携帯メディアなのだが、この存在キーアイテムであると同時にややご都合主義的かつ安直で終始違和感があった。ラストの反旗もこれ見よがしで少々ヤリスギかな。で、皆さんおっしゃるように「軍の不正を暴く!」系の臭いがプンプンするのが、良くも悪くも拍子抜けしていまうというギャップもあるし、内容的には色々と粗は多いのだが、実話をベースとし訴えたい事はわかるので、作品としての「告発」の価値はあるとは思う。主演男女の演技もよかったし。結論としては、病んでる兵士を放置して遊ばせないで、ちゃんと病院に収容しろよって話だけどね。なんでそれをしないのか?というのが疑問としては残る。この事件を受けて現在は改善されているのかもしれないが。 |
《改行表示》10.《ネタバレ》 麻薬組織に似た殺人の手口、軍と警察の裏交渉、同僚の自殺・・・国家的陰謀を匂わせつつ、結果は仲間内の喧嘩による事故のようなもの。 思わせぶりな題名もあり、途中まですっかり騙された形。 ちょっと意外な映画でした。 逆さまの星条旗の意味するとことは、もしかしてトミー・リー・ジョーンズが、次回作で逆恨みから国家転覆を企むのでは?(笑) 【チェブ大王】さん [地上波(字幕)] 6点(2019-03-17 19:09:28) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 こーゆーマジメな作品にこんなことを言うのは間違っているのかもしれませんが、映画としてのパンチに欠けます。 『無許可離隊した息子』『そんなわけないと探し出す父』『死体で発見される息子』『非協力的な軍警察』『タイトル「告発のとき」』だからてっきり軍の不祥事を明るみに出そうとした息子が暗殺されて、それを麻薬組織の仕業に見せかけた、陰謀系サスペンスだと思い込んじゃったわけです。実際は全然違って、『戦争帰りの兵士達。心を病んだ結果の成り行き殺人』でありました。もちろんそれはそれで良いのですが、もったいぶったミステリーの結果としては、いささか物足りないです。。。ただ、少しずつ真相が明らかになる戦争ドラマとして見ると、見応えのある作品です。後味は決して良くありませんが。 『子供をはねたことに苦悩する青年』が『捕虜を面白半分で拷問する狂人』に変わってしまう。だからあだ名を『ドク』と名づけ揶揄する友人達もやはり狂人。『戦争帰りの夫に怯える妻の相談を適当にあしらった結果、殺されてしまう妻』のエピソードがスパイスとして効いている。『今回はたまたま自分が刺した。翌日だったら刺されていたのは自分のほうだったかもしれない。』『イラクは異常だった。でも今はイラクに戻りたい。』などなど、心が壊れてしまった戦友たちの言葉が痛々しい。息子だけでなく、心を病んでしまった兵士はこんなにもたくさんいるという現実。ですがその伝え方があまりにも淡々としすぎているため、心に響いてこないんです。 超シリアスなお話も良いんですが、多少の脚色、演出は必要だと思いました。 息子や若い兵士たちの心からの救難信号を息子たちに代わって上げる逆さの星条旗。これ以上ないラストですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-11-28 04:27:16) (良:1票) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 重くていい雰囲気だけど帰還兵のPTSDであればベトナム戦争の話のほうが好きだな。 イラクを軽視しているわけではないがもっと死と隣りあわせで過酷さが違う。序盤に元ベトナム戦争で従軍していた親父の厳しさとイラクで心が折れた息子の電話のやり取りが物語っていたようにおもう。 軍人だからといってベネフィットが手厚く受け強制徴兵でもなく自ら志願したわけだし だから病んだのでドラックに手を染めました、イラクで非人道的行為をしましたでは許されるわけが無い。 同情というか逆に怒りを覚える。 トミーが不器用ながら息子をおもう親父役を熱演。遣り切れない気持ちが湧いてくる。 |
7.《ネタバレ》 無残なバラバラ焼死体になった無断離隊の息子の真相を父親と女刑事が必死の形相で調べ回ります。ポール・ハギス監督特有のぼかした結末が腑に落ちないです。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-27 00:19:46) |
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6.《ネタバレ》 長男は戦死し、二男までもが無残な死をとげる。それでも冷静に真実を見極めようとする愛国心の塊のような父は元軍人。死の真相に近づきつつあるなかでギャングがらみなら復讐心に火もつこうものだが、真実は彼の想像の範疇を超えるものだった。それは単に戦友が殺すはずがないということではなく、愛国心を揺るがすもの。『クラッシュ』はどこかブラックジョーク的なシニカルさがあまりにうますぎて嫌味な感じもしたが、この作品においては題材がよりシリアスゆえか前作のようなシニカルはない。脚本は相変わらずうまく、見た目には異常さを見せない帰還兵たちの異常さは、俳優たちの演技でも監督の演出でもなく、やっぱり脚本の力が大きいのだと思う。子供が素直な疑問を投げかける。ダビデはどうして王様に自分が戦うって言ったの?と。母親はわからないと言う。戦う理由がわからない。アメリカは迷走している。けっこうズシンとくるものがあった。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-02 16:02:22) |
5.うーん…ポール・ハギスにしては物足りません。ミステリとしても人間ドラマとしても今一歩…それでも序盤の求心力は高いのですが… 【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-06-09 22:14:53) |
4.《ネタバレ》 良くも悪くもハリウッド映画は明瞭な世界を提示してくれるものだったが、最近はなにかモヤモヤとしてスッキリしないまま終わる傾向がある。現実の複雑さにまともに向かい合えばそうなるわけだけど、ただ溜め息をついてるだけじゃないか、という気にもなる。この映画も構造は至ってハリウッド的で、反発し合っていた師匠と弟子が協力して結果を出す、というパターンの変奏。昔だったらもっと晴れ晴れしいラストになれたのに、現在のアメリカはそれを許してくれない。ドラマは、せがれが壊れていく過程を発見していく父の旅という形になる。善良なせがれが悪い敵に殺される、という形の反戦映画ならそれなりに浄化の気分になれるが、もうアメリカはそんな無垢な自画像を持てなくなっている。それを父親は受け入れていかなければならない。ただ救助信号としての国旗を掲げることしかできない。この圧倒的な無力感が、現在のアメリカの率直な自画像なのだろうか。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-12 12:02:57) (良:2票) |
《改行表示》3.戦争の狂気を淡々と描いており、トミー・リー・ジョーンズの渋い・抑えた演技が光る。 ただ、戦争によって誰しもが狂気を纏う訳ではないと思うぞ。極限状態でどうなるのかは、個人の資質の問題ではないか? まぁ、極限状態におかれた事がない人間が言っても意味ないな。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-12 00:59:41) |
2.終止静かな映画なのだが、内容は重い。真実を元に作られていることを考えると、イラク戦争とは一体何の為の戦争なんだろうと考えてしまう。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 15:53:15) |
1.《ネタバレ》 淡々と流れるストーリーでなんとなく終わった印象で映画としては起伏がなかった。戦争で精神に異常をきたし社会に順応できなくなるというテーマはこれまでもいくつかあった。それほど、アメリカにとってはのベトナム~湾岸~イラクと続く「戦争」は大きいトラウマなのだろう。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-07-13 00:34:06) |