3.《ネタバレ》 何より恐ろしいのは差別すること以上に差別から目を背けること。そのメッセージは伝わります。
ただ8歳の子供は聖人じゃないし、友人から裏切られれば大人同様に怒るし恨みもする。
今作ではユダヤ人であるシュムールが製作側がこうであれというような、ただただ無垢な子供として描かれており
あるはずの内心の葛藤や動揺があまり伝わってこない。役柄として、演技としては完璧だったのかも知れないけど如何にも模範的。
子供に寄り添ってるようでいて実態は大人の都合に溢れているという嫌なイメージがどうしても頭から離れなかった。