1.《ネタバレ》 期待度が全く低かったので見終わって、嬉しい意味で裏切られた気持ちが強かった。。
期待度が低かった理由は、まずひとつが歴史小説ファンとしては「時代小説」というジャンル全般に対する評価が非常に低く、今まで見た「時代小説」を原作にした映画がたいてい、「テレビの長時間ドラマと同じくらい」の評価しか与えられなかったこと。
もうひとつは、北川景子さん、かなり好きな女優なんだけれどやはり現代風のイメージが強すぎてちょっと時代劇は?という気持ちが強かったこと。
それが一旦見始めると、これはこれは。
まず、良かったのが制作態度の真面目さ。おそらく原作(未読)の力によるものが大きいのだろうが、同じ武士の中でも細かく区分された階級社会の厳しさ、また当然現在とは違った価値基準の元に行動する主人公たち(凡百のテレビ時代劇なら、当然のごとく主人公は早々に許婚を捨てるだろう)、そして現在とは全然違う重みを持った、そういうもののなかでなおかつあふれ出る人の気持ち。全てが非常に面白かった。
あと甲本さん演じる許婚の男性が実に良かった。最初は、非常に凡庸に見せながら、徐々に人柄の良さ、頼もしさを表現していく演出は秀逸。
北川景子さん、確かに台詞回し、現代的な外見は気にならないといったら嘘になるけれど、そうかといって、この役に求められる綺麗さと、凛々しさを同時に表現できる女優さんって他にはなかなかいないと思われ。特に横顔の綺麗さ!!!!
ま、商人から賄賂を受け取ってというような筋の凡庸さ、あるいは真相に近づく容易さとかは、若干減点かなともうけれども、それでもこの点数。
しかし北川景子は作品ごとに評価が変わるんで困る(苦笑)
平成27年8月16日 このコメント書いたころは相当北川景子が好きだったんだなと、ちょっと苦笑。読んでて自分自身がちょっと恥ずかしい。w
で、熱が冷めてしまえば、まあ彼女のルックスの髷との致命的な合わなさ、というかぶっちゃけ不細工さに気づき1点ぐらいは減点なのかなとも思われるが、
今でも剣士姿はすごく凛々しくて美しいし、鋭い視線にすごく魅力を感じるのであえてこのままで
令和元年10/8
北川景子、最初に意識したのが2007年のモップガールだから、ずいぶん長い間知っているわけで、まあ一時の熱意は全く無くなったわけだが、決して嫌いになったわけでもなく、ましてやアンチになったわけでもなく、一定の条件下で一定の表情をすればそこそこ綺麗な女優さんだとは今現在でも思っている。
ただ、昨今の彼女を美人の典型のように扱う風潮にはどうしても違和感が。額を出した時、かなりブサイクになってしまうなと、つくづくこの映画を観ても痛感したわけで。やっぱり美人の典型っていうなら、髪型に関係なく美しくないとね。(ガッキーや広瀬すずのように)
あと、今回すぐに原作を読んだわけだけど、ちょっと脚本家オリジナルの部分が酷い。思いっきりこけてます。
まず紹介者の旗本を通すべき書状を直接老中にって、なんじゃそりゃあ?wwwww そうするとあそこに控えてて説教たれたのは、老中自身?
いや騙された方が剣術馬鹿で非常識のかたまりでまんまと騙されたとしても、老中だって大名だからね、そこらあたりの平藩士が思いっきり勘違いして訪ねてきもすんなり会うわけないじゃないでしょうが?常識ないなあ 脚本家。
あと、主人公の一家がいちいちいちいち揃って夕食食べてるのも?そこら辺の商家や百姓家ならともかく高級武士って設定ですよね、これ。
さすがに女優目当てで観てる映画で、肝心のその女優に対してブサいなあとつぶやくこと数回、それからこの改変のあまりの下らなさ。
2点原点かな。まあ決闘シーンの北川景子の表情などは今でも好きなんで処分はしませんが