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スプライス

[スプライス]
Splice
2010年カナダ上映時間:104分
平均点:5.09 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-01-08)
ドラマホラーサスペンスSF
新規登録(2010-10-17)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2012-10-28)【ESPERANZA】さん
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監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
キャストエイドリアン・ブロディ(男優)クライヴ
サラ・ポーリー(女優)エルサ
デヴィッド・ヒューレット(男優)ウィリアム・バーロウ
檀臣幸クライヴ(日本語吹替)
魚建ウィリアム・バーロー(日本語吹替)
原作ヴィンチェンゾ・ナタリ(原案)
脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ
撮影永田鉄男(テツオ・ナガタ)
製作総指揮ドン・マーフィ〔製作〕
ギレルモ・デル・トロ
配給クロックワークス
特撮C.O.R.E. デジタル・ピクチャーズ(視覚効果)
BUFカンパニー(視覚効果)
衣装アレックス・カヴァナー
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9.《ネタバレ》 観ているとどうしても、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督と同じくカナダ出身の先輩監督の名前が浮かんでくる。ああ、これって、デヴィッド・クローネンバーグだなあ、と。 例えばあの『ザ・フライ』なんてのは妙な作品で、映画が始まったら殆ど前置きも何もなく、いきなりジェフ・ゴールドブラムが「オレって凄い研究してるんだぜ」みたいなことをジーナ・デイヴィスに吹聴している。そんでもって物語はとっとと禁断の実験へとなだれ込み、あとはひたすら、主人公の体に生じた異常が描かれていきます。登場人物がごく限られた、割と「内輪」のお話でして、これらの人物はそれぞれ、どこかイヤな部分があり倫理的な問題を抱えているにせよ、誰も悪人という程の人はおらず、なのにメチャクチャ悲惨なお話が、その特異な映像でもってこれでもか綴られていって。 ただただそこにあるのは、決して引き返すことのできない、残酷な変化。 この『スプライス』でもまるでこの『ザ・フライ』を踏襲するかのように、エイドリアン・ブロディとサラ・ポーリーはあれよあれよという間に異常な実験へと突き進んでいって、あとは、その実験がもたらした奇妙な日々が描かれます。人間に似ているけれども、人間に非ざるもの。それが、社会とどう関わるか、どう排斥されるか、などといったことはまるで描かれず、そこにあるのはただ、この3人による「内輪」のお話。ただしその中で展開される変化というものは、我々の予想を超える速度で、我々の予想ができないような方向に進んでいく。いや、マジでついていけん。と言いつつ、心のどこかに「ああ、やっぱりそうなるのか・・・」という思いもあって。こういう不条理感がまた、クローネンバーグ作品を思い起こさせます。 この「ドレン」なる生命体の描き方、幼少時の姿が登場した際は違和感ありまくりでギョッとさせられ、何だか映画が間違った方向に向かっているんじゃないか、と心配になりますが、成長すれば違和感も無くなり・・・ということは勿論無くって、違和感はずっと消えないし「間違った方向」感も消えないんですけれども、一方で、別の危うさも、何となく感じさせる・・・つまりそれが、「ああ、やっぱりそうなるのか・・・」に繋がる訳で、結局のところ映画が向かうのは、我々が予想できない方向というよりも、我々が予想したくなかった方向。 という訳で、ヒジョーに残念ではあるのだけど、「ドレン」の描写は結果的に、上手かった、ということになります。 全体的には、クローネンバーグ作品を思い起こさせること自体は悪くないとしても、その亜流止まりであるように感じさせるのは、少し残念でした。ラストもぶった切るように終わってしまう『ザ・フライ』と比べると、こちらの方がナンボがオチをつけようとはしてますが、言tっていることは同じという(笑)。変な続編が作られちゃっても知らないよ。いや、もうそれは無さそうか? それにしても、やはりというか何と言うか、エイドリアン・ブロディは役に立たんヤツを演じるとピカイチですな。演技かどうか知らんけど。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-17 06:10:15)
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8.《ネタバレ》 不気味なSFホラー映画の体裁をとりながら、実は昨今の家庭内問題をてんこ盛りに扱った奥の深い?映画。 見る人によって好き嫌いが相当別れそうな映画です。  大人になりきれないまま親になってしまう夫婦、親から受けた虐待を結局自分の子供にも行ってしまう母親、問題児をかかえた親の苦悩と身勝手な対応、そして近親相姦、それも息子→母、娘→父の両パターンという念のいれよう。 …とまぁ家庭内問題各種大盤振る舞いで、しかもそれをなかなか気色悪く描いてるので、観ててお腹がいっぱいになります。 娘とセックスしてるとこを妻にみつかるとかなかなか修羅場ですよね笑  全体的な気色の悪さは相当なものですが、まさにそういう目的で撮られた映画だと思うので、映画として監督の狙いは成功してるんでしょうね。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-22 08:30:29)
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7.《ネタバレ》 ストーリー展開はテンポよく飽きさせない。最後までどうなるか読めず目が離せない。 不気味な形容のドレンに愛情をそそぐ二人や、異なる種とセックスする旦那、そこに今まで味わったことのない異様なグロテスクさがあって面白い。 ただ、筋書きは残念な出来である。いいお膳立てがあったのに、それを活かせないまま終わっている。子供を早くして亡くした夫婦の悲哀、それゆに不気味なドレンに愛情を持ってしまう二人、不仲になる二人、さらに科学倫理との葛藤、そういうものを描いているのに、結局、それが全部未消化のまま終わってしまっている。ドラマが全くないのだ。 男の死に意味がない。ドレンの死にも意味がない。「ただ死んだだけ」である。女が妊娠を決意する意味もない。「ただ投げやりになった」だけである。ドラマなし、訴えたいものなし、意味なし。 題材はいいのに、何とも薄っぺらい作品になってしまった。
椎名みかんさん [インターネット(字幕)] 6点(2018-02-05 22:38:11)(良:1票)
6.《ネタバレ》 製薬会社で数多の病気の治療薬に必要なたんぱく質を合成する研究者である男女2人の主人公。複数の生物の遺伝子を掛け合わせ、新種の生物からそれを取り出そうとするが、より高度なたんぱく質を合成するため(また科学者としての好奇心から)、人間の遺伝子を組み込むタブーを犯す。そして産み出された生物は、急速な成長を遂げ徐々に人間の姿と知能を獲得していく...。本当に小さく自分の思い通りになる頃の「我が子」を溺愛した女主人公が、思い通りに育てられなくなると虐待するようになる。自分が子供の頃に虐待を受けていたと思しき描写もあり深い。また、逆に最初は新生物を排除しようとした男主人公は、新生物の見た目が人間の女性に近くなるにつれ愛するようになり、最後は性的関係を持つに至る(新生物のフェロモンに負けた?)。最後は新生物の性転換(伏線あり)により、女主人公が陵辱されるに至る(自然の摂理を汚すものは報いを受けるということか?)。ありがちなバイオSFかと思いきや、自然の摂理の犯してはいけない境界線と、子育て(しかも子供は「異形」で先天的ハンデを負っている)の機微を描くとともに、うまくいかない育児に伴う身体的、性的虐待をも描く重い内容だった。
しぇんみんさん [DVD(吹替)] 6点(2012-08-14 23:24:59)
5.《ネタバレ》 序盤は禁断の実験で新生命体ドレンを作り出してしまう恐怖を描いていますが、ドレンが成長していくにつれてまさかの展開が起こってきます。ホラーサスペンスとして非常によく出来ているんですが、キモかわいい?ドレンの造形がなんともいえない嫌悪感を生み万人受けはしないかも…
nyarameroさん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-09 10:32:57)
4.《ネタバレ》 エイリアン風の新種の生き物を作っちゃって、育ててるうちに、恋に落ちましたって話。展開は意外性が多いので見ていて楽しめますが、なにせ新種の生き物が気持ち悪い。
たこちゅうさん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-26 00:14:33)
3.《ネタバレ》 吾妻ひでお氏のSFに近いんじゃないでしょうか。あるいは、初期の筒井康隆氏の中編小説にありそうなお話。だから、好きな感じの悪趣味でした。しかし、104分でも長いんだ。コンパクトにまとめてもらえれば、最後のオチも、もっと胸に刺さってきたような気がします。
なたねさん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-21 17:02:10)
2.《ネタバレ》 『エクソシスト』であれ、『シャイニング』であれ、『オーメン』であれ、ホラーは家族劇ですね。あるいは疑似家族劇。この映画もその際たるもの。どの映画もこて先を変えつつ、細かいアイディアを変えつつ、工夫を凝らしてこのジャンルを作り続けているけれど、何だか「同じもの」を見ている気しかしない。だからといって不快さは感じず、様式美って言葉が適切な感じです。今後30年こいううものがつくられ続ければいいと思う。
アイランド・ジョーさん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-14 23:31:50)
1.《ネタバレ》 最初の段階では、科学での一線を越えてしまったことによる手に負えないものとの恐怖みたいな、作りとしては「エイリアン」みたいな感じで入っていくんですけど、話が進むにつれどんどんと違う方向に。実際は、SFの名を借りた恋愛三人劇でしたね。ドレンは、人間の女性によく似ているからこそ、目の離れた感じとか脚の獣っぽいところとかがより不気味に見えてくる。キモ可愛い?みたいな、怖いんだけど微妙にエロいという、ね(笑)。はじめのうちは、クレイヴが乗り気でなく、エルサは母性本能のためか育てる気満々なのに、ある時からそれが逆になる。その辺かな、面白いところといえば、、、。前述したように、あくまでもSFの名を借りたよくある恋愛愛憎劇なので、ストーリーそのものはそれほど特筆するものではない。ドレンとのセックスシーンなど、妙な生々しさやブラックな笑いがこの作品の持ち味。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-27 21:19:14)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 5.09点
000.00%
112.94%
200.00%
3411.76%
4411.76%
51235.29%
6926.47%
738.82%
800.00%
912.94%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 Review0人
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