8.《ネタバレ》 当時の雰囲気を再現した映像は抜群によかった。東大安田講堂事件など、実際の事件をできる限り再現してくれたことはとても興味深いことだ。 ただ、目に見える出来事ばかり心に突き刺さってはくるけど、全体的に答えが見えないというか、、。 梅山をそこまで駆り立てたものは何だったのか? 沢田の原動力は野心だったのか、好奇心だったのか、ジャーナリズムの精神がそうさせたのか? そのジャーナリズムとは? そして、、全共闘運動とはいったい何だったのか? 妻夫木に泣かせて、これは若かりし日の過ちだった、でうまく着地はさせてるけど、色々とわからないままで終わってしまった感じ。 「なんか、嫌な感じがする」 結局のところ、彼女 (忽那汐里) が最後に言ったこの言葉こそ、この映画全体をうまく包括している気がする。そう、なんか、嫌な感じがするんだ。早い話が、確固たる思想を持ち合わせていない若者たちが、まるでブームのように運動に便乗して、過激派のモノマネをして、ある者はそれを煽り立て、結果として、それが時代に (建設的な) 大きな変化をもたらしたかと言えば、そうでもなかった。人が死んでいるのに。 だから率直な感想を言わせていただくと、これは嫌な感じがする映画だった、それ以上でもそれ以下でもない。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-03-28 18:00:31) |
《改行表示》7.これは随分とマイルドな仕上がりの作品ですね。 当時の活動家を本物の思想犯ではなくて、偽物として描いてるのが印象的でした。 一連の事件を肯定的に描くような作品だったなら衝撃的だったろうけど、現代の価値観に準拠したまともな作品に感じました。 映像的には当時の雰囲気がよく再現されていて、哀愁の漂うラストシーンも良かったです。 忽那汐里の必要性がまったく感じられなかったのがちょっと残念でしたけどね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-01-22 15:46:04) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 学生運動、あったんですよね、こんな時代が。 今で言うデモとテロの間ぐらいなのかなぁ。 そこに思想があるのかないのか? たとえあったとしても『殺すべからず』ですよ。 どんなに偉そうな事を言っても、殺してしまったらいけません。 ジャーナリストと活動家の絡みで時代感を真摯に表していたところは素晴らしかったですね。 最後の妻夫木さんの『泣き』良かったです。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-31 18:57:51) |
5.《ネタバレ》 テーマがテーマなので分かりにくい映画かなーと思っていましたが、親切にストーリーや心情が描かれており、問題なく楽しめました。松山ケンイチ、妻夫木聡両人ともキャラクターが魅力的でした。ラストの泣きシーンも良かったです。共感ポイントが少ないからでしょうか、それほど心躍るシーンが少なくこの点数です。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-09 23:24:33) |
4.《ネタバレ》 僕はノンポリが多い世代であるせいか、感情移入はできなかった。なんのために、なにと闘っているのかよくわからないというのが正直なところだった。しかし、当時の雰囲気が伝わってきたし、何よりドラマとしてとても興味深かった。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-06 22:22:22) |
3.たぶん本筋は、時代に参加できない傍観者の役割りを担ったジャーナリスト妻夫木君の苦衷と思うけど(安田砦の攻防を安全地帯から黙って見てただけだったのがトラウマになってる)、人物として興味湧くのは、変なヒロイズムに酔ってるケンイチ君の方だ。けっきょくこっちも時代に参加したくて、というかそれだけしかなくて、ただの犯罪者になってしまう。彼が「記事が出れば本物になれるんだ」と、それだけにすがるところがけっこう迫った。ジャーナリズム=世間に規定してもらって、やっと偽者でならなくなれる、と信じている。彼の愚かさは、この時代だけのものではないだろう。かえって今のほうが強くなっているかもしれない。引っかかったのは途中の粛清シーンで、あれが浮いてて、あとにフォローもない(なんか見落としてたのかなあ)。あれで自衛官殺しにつなげたかったのかとも思えたが、逆に全体のリズムを損なった。自衛官殺しは、まるでサークル活動だった組織が本物たらんと妄想を空回りさせた果ての「必然の事故」として起こったのでは。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-02-04 10:01:48) |
2.松山ケンイチが駄目な革命家っぷりを存分に発揮しており、飽きずに観れました。キリストは何やってるのかなー。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-27 17:53:16) |
1.《ネタバレ》 ジャーナリズムとは何か?革命とは何か?全共闘とは?安田講堂とは?信じることとは?幸せとは? ぜーんぶ分かりませ~ん!凄く面白くもなかったし、つまらなくもなかった。松山ケンイチの艶っぽい詭弁家はハマリ役だった。妻夫木聡の男泣きも見どころ。やけに煙たい映画だった。 【VNTS】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-06-03 13:07:22) |