3.《ネタバレ》 序盤は世界の壮大さを伝える自然映像ばかりなので、間違えてアース借りてきちゃったかなと思ったぐらいだった。
ここら辺は世界の壮大さ、偉大さ、そこらに感じる神の存在を観客に印象づけるポイントなのかは知らないが、正直スピリチュアル過ぎて退屈だ。
中盤から後半にかけては、人間中心の話が進むので、そこからは中々良かったと感じた。
特に人間の心理描写が巧みで、普遍的な内容ながら、とても繊細な描写で見飽きしなかった。
ラストはもろに8 1/2だ。
老いも死も関係なく、自分の魂の中で皆が大団円を迎えるという構図はまさにそれ。
この作品は宗教色がとても色濃いので、そこが相違点だろう。
フェリーニは茶目っ気のある描写が多く、ファニーな作風だったが、この映画は生真面目といった印象。
別につまらなくはないが、何度も観たい映画では無かった。