3.《ネタバレ》 若村麻由美の力演によって、点数は甘めです。
最初は、まあまあの映画だったような気もしましたが、頭冷やしたら
気になる点が増えてきました。
通り魔犯人を無罪にするべく暗躍した連中が、コイツの無罪で
どこから報酬を得たのか描かれてません。もう一つの悪が野放しです。
無罪男へ天誅の準備として打った薬はどんな効果があったのか、数分後
溌剌とし反撃に走り回ったんでは、設定が破綻してます。
この男に本当の天誅をという観客の期待を裏切ってはいけません。
心神喪失は演技だったとの自白映像でも、隠し撮りして公開するとか
もっとスッキリする展開にできないかなー。
原作もドラマも未見でして、主役の個人主義が鼻につきます。なんか
同僚がお気の毒。
真実の解明は完全無視して、県警に都合の良い結末へと誘導に躍起になる
お偉いさんへの天罰も、足撃たれただけって生温いっすね。
悪い輩に法を無視して天誅を与えれば、そいつの家族を不幸にしてしまうぞ?
それは天誅されちゃった輩の問題でしょ。悪い事してたんだから。
娯楽映画として、もっと豪快にいってくれないかな。 等々
8年前と2年前の2つの事件により、怨恨が複数のベクトルで重なり
誰が誰に殺意を持ったのかが徐々に解明されていく中で、
事件が2つに分かれて同時進行に至る設定は面白かった。
他の方も言ってますが、日本映画の悪い癖は、説教が長くてクドイとこ。
1から10まで言わなくても判るから、次行って欲しいのに・・
脚本も演出も編集も、どれか一つレベルが落ちると全体が落ちるよなー
その辺を上手くまとめてくれる新しい監督の登場をあと何年待てば
良いのだろうか?