9.《ネタバレ》 1作目ではまだ強かったホラー要素が、2作目ではかなり薄くなっています。
十分怖く出来そうなシーンやシチュエーションをお膳立てしておきながら、あえて怖くならないように茶化しちゃっている感じですね。完全に『笑い』に力を入れて、普通のホラーとは違う路線に行こうとしているのがよくわかります。これはこれで一つのエンタメ作品。
ジェシーに突き落とされるタールマンや、ジョーイとエドのセルフパロディを筆頭に、手を何度もふまれるバタリアンなど小ネタが満載。まるで吉本新喜劇のようなノリ。ここまでふざけちゃうと、この映画に対する好き嫌いは、1作目よりはっきり分かれそうです。
ちなみにトム・マシューズとジェームズ・カレンのコンビは、1作目もややうるさかったのですが、今作はそれに輪をかけて酷いです。また、この二人にひっぱられるかのように、周りの人達も負けじとうるさい。ぴーぴーぎゃーぎゃー無駄に騒ぎ、やたらもたもたしているので、映画全体のテンポ、スピード感が前作より悪い。
また、フィールドが前作より広くなっているのですが、広くなったがためにディテールはかなり雑に。町全体をフィールドにするのは好きなのですが、町のパニックを演出しないのであれば、フィールドを広くする意味はないと思います。
まあB級ホラーコメディなわけですから、これくらいの完成度であっても十分楽しめます。
ただシリーズものなので、前作と相対評価すると、やや物足りないとゆーことで、評価が落ちますね。