8.《ネタバレ》 アンブレイカブルの続編ということですが、超能力とそれを認める(知る)人物が存在する以外はあまり繋がっていません。ラストにアノ人が出てきますが、、このシーンも取って付けたようで完全に遊び枠でしかありません。全体的に決して悪くはない仕上りなのですが、前のめりになるほどの作品でもなく・・ 評価的には何となく難しい映画でした。(監督カメオもヒッチコックほど面白くなく・・ てか、シャマラン監督もまだまだ若い)
アンブレイカブルに続いて本作もやたらと暗い訳ですが、この暗さはシックスセンスやヴィレッジの時は作風とマッチしていましたが、さすがに辛気臭いのが続くと嫌になってきます。とにかくハッキリいってシリアス過ぎて疲れちゃいます。
本作では実質主人公に近いジェームズ・マカヴォイ(デニス他)がスプリットしまくりで、23人(+1)もの人格が一人の人間の内に秘められています。しかし2時間の映画に納めるなら人格は4~5人もいれば十分で、ストーリー上は「危険思想のデニス」「キーマンのヘドウィグ」「安全地帯のパトリシア」「ジョーカーであるケヴィンorビースト」で十分でした。23人だとちょっと意味もなく複雑になり過ぎた感じもします。あとそもそも論、23のスプリット人間を野放しにしていた時点でフレッチャー先生(ベティ・バックリー)の罪は大きく、あのラストも致し方ないところではありますね。(しかし、ジェームズ・マカヴォイの演技は手放しで素晴らしかった!)
本作では、、どちらかというとケイシー・クック(アニヤ・テイラー=ジョイ)の人生観や過去の問題のほうが興味深かったです。叔父さんネタは暗にそういう事を示唆している訳ですが、ビースト事件では皮肉にも過去のソレのおかげで命拾いします。女性警官が「叔父さんを呼ぶ」と言った時のラストの涙目演技で女性警官がどれくらい事の真相に気づいてくれるか興味が尽きないところでしたが、まあこの映画とは直接関係ない話なのでこのままフェードアウトしてしまいました。
使命感から「ミスター・ガラス」も観る予定ですが、結局地味で重たい流れだろうなということは想像できます。完結編でどれくらいアッと驚かせてくれるか、、、大いに期待(白目)しておきましょう!