1.《ネタバレ》 宇宙の隅々まで支配する強大な銀河帝国マザーワールドに狙われ、存続の危機に立たされた辺境のとある小さな村。かつて帝国の忠実な兵士として戦った女剣士コラは、村のためにともに戦ってくれる英雄たちを求めて銀河へと旅立つのだった――。獰猛なグリフィンを手懐けたら解放するという約束を見事果たした奴隷戦士。子供をさらう異形の蜘蛛女と戦っているところをスカウトされた二刀流の女剣士。帝国軍から酷い裏切りを受けいまや酒浸りの荒んだ生活を送っていた元将軍。残虐非道な帝国軍といつ果てるともしれないゲリラ戦を続けているレジスタンスの一兵士。帝国軍に忠実に従うようプログラミングされたにも関わらずいつしか自我に目覚めてしまったアンドロイド。そして、コラとともに苦難の旅を続けてきた平凡な村人である若者……。強大な帝国軍を率いる冷酷無比なノーブル提督を一度は撃破した彼らだったが、クローン技術により復活した提督の魔の手が再び村へと忍び寄る。それまで平穏な暮らしを送っていた村人たちを訓練し、完全武装した帝国軍を迎え撃つ準備を着々と続けてゆくそんな7人の戦士たち。果たして彼らと村の運命は?ザック・スナイダー監督が贈る、『七人の侍』からインスパイアされたという壮大なスペースオペラ完結編。前作同様、独自の世界観を圧倒的な映像技術で表現したアクションシーンはやはり凄かった。何もない丘に一から造ったという村を舞台に繰り広げられる7人の戦士たちの闘いは凄まじい臨場感。ただ……、さすがに荒唐無稽が過ぎる!空中を浮遊する超ハイテク移動マシンを持ってるのに村人たち、稲刈りは人力で鍬ですんのかい。まず稲刈り機を購入しようよ(笑)。対する帝国軍もあんな強大な宇宙艦船を幾つも有していながら、こんなちっぽけな村の些末な穀物に拘るってなんでやねん。まぁ今回から帝国軍のお尋ね者であったコラを捕らえるという真の目的が出来てましたけど、はじめは穀物目当てだったよね。また、今回の見どころである7人の戦士たちのバトルもちょっと消化不良。それぞれの個性を活かした闘いが誰も彼も独自にやっていて、一つの目的のために戦ってるという一体感がいまいち感じられなかった。特にこれまでひたすら謎めいた存在であったアンドロイドのジミーがいまいち活躍しなかったのが残念。ここまで謎キャラで引っ張といて、いざ自らの意思で帝国軍に反旗を翻したのに結局、戦車一台壊しただけであっさり退場ってさすがに拍子抜けでした。もっと無茶苦茶に無双してほしかったぞ。まだ続くんかい!というオチもなんか蛇足感が強くて、もーええわってなっちゃいました。世界観は凄く好みだったし、映像も迫力満点で見応えあったけど、そー言った不満点も多くてなんか惜しい感じ。うーん、前作の方が面白かったかな。