6.《ネタバレ》 実は戦争アクション物というのは、戦争物とは名ばかりのものになりがちなのであまり期待してなかったが、いい意味で裏切られた。
最後の作戦の手順が狂ってからの戦闘シーンもすさまじかったが、演習での狡猾な勝ち方も面白かった。
登場人物もあまり真っ当な人間はいなくて、決して綺麗事とか言わないが、「いかれた」上層部の立てた戦略的な意味があまりない作戦を、あくまで仲間や少佐との絆を大切に戦い抜くのがよかった。
テリー・サヴァラスは精神に異常をきたした人間を演じさせたら世界一w
(最終シーンでの民間人殺害だけど、あの場合、他に選択肢はないと思う。(失敗して帰ったら死刑がまってるわけで、少佐が必死になるのも理解できる)
連合軍も三国同盟側も戦略爆撃する時に、軍人と民間人をより分けて空襲してるわけじゃないんだから、空軍が自分の目に見えない形で民間人を殺すのは別に気にしないで、陸軍が直接殺した場合だけ罵倒するのはどうかと。いずれにしろ戦争になれば、なんらかの形で民間人も巻き込まれるわけで、何もこの映画がその点で特別非難に値するとは思わない)
ところで、あの将軍ってポセイドン・アドベンチャーで文句ばっかり言ってた刑事ですね。なんか意外な人に意外なところで出会ったようなw
平成22年4月27日追記
う~ん、二度目の鑑賞はよしときゃよかった。一度目は気がつかなかった粗が随分目について。まず、最初からルールを踏みにじって得られる勝利には、さほど痛快感を感じられなかった。特に、演習シーンが酷かったなあ。もともと演習って同じ軍隊の中で、敵、味方の役割を演じて行うというのが、そもそもの最初の約束事なんだから、それ破って腕章取り替えて敵の振りをするって(苦笑)、基本的、根本的な約束事を破って勝った勝ったと威張られても、まるで将棋でいきなり相手の王将を掴んで俺の勝ちだと言われてるようなもので、少し冷静に考えれば、痛快感とか感じられません。
あと、メンバーの中に精神異常者を加えるのも無理やりな設定ですよね。どうしても彼を入れなければならない事情とかをストーリーに加えない限り、明らかに不自然です。なにか、作戦に齟齬をきたすためにいれたみたいで。
平成26年7月8日 点数のみ7→6 ※3