《改行表示》24.《ネタバレ》 長年食わず嫌いで観てはいなかったのを BSでの放送があったので初めて視聴。50年前の作品として評価すれば 頑張って作った感は十分ありました、その後の関西や東北の大地震を 経験し、首都直下型や東南海地震の可能性の高まりなどを受けて単な るSF作品以上のものではあると思います。 但し、はやり50年前の作品で全て模型と実写だと迫力の点では見劣り せざるを得ないし、壮大な物語を映画の尺で表現すること自体がそも そも難しかったのだと思います。 ヒッチコックのように小松左京さんが顔を見せていましたが、本人は この映画をどう思ったのでしょうか。 全編を通じて科学者の視線で日本の滅亡が描かれており、経済的な視点 が欠落していると思います。もし日本が近々水没するとなれば、国債は 暴落、円も暴落、株価も暴落し、人々の脱出パニックの前に経済パニック が起こるのではないかと思いますが、その部分が全く描かれなのはやや リアリティに欠けていたように思います。 原作では玲子ではなく母性の象徴のような麻耶子という別の女性を登場 させ彼女と共にシベリア鉄道で西に向かうところで終わったと記憶して いますが、映画では玲子に両方の役を演じさせて終わっています。 果たして作者の意図が見る側に伝わったのかどうか。 とにかく役者さんが皆若いですね。バブル前夜の高度経済成長期末期の 夢のある時代でした。 【キムリン】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-02-16 20:18:12) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 小さい頃、ウルトラマンの感覚でこの映画観て、怖かったなぁ。 今でも小さな地震さえ怖いのは、私の根底にこの映画の記憶があるからかもしれない。 OPの地殻変動の地球と、映画のセリフっぽくない先生のマントル説明を見ると、本当に日本が沈没しても不思議じゃないなって思える。 関東大震災から50年目「火さえ出さなければ大丈夫だ!」という、お爺さんの教訓を覆す予想外の大津波。 建物倒壊で小路に逃げ込む人たち。そこに逃げてくる服に火の付いた人たち。逃げ道が無くなり炎に包まれる人たち…あぁ、火災に巻き込まれる人って、こうやって死んでいくのか。あそこに自分が居たらと思うと、怖くって仕方なかった。 着水する飛行艇(US-1?)や自衛隊のUH-1ヘリの大群が飛び立つ様は迫力満点だ。 …だけどお腹がパカッと開いて消火カプセルを落とす特撮は、今見るとちょっと可愛い。 生放送で大暴れする田所先生。表舞台に出しちゃ駄目なタイプの人なのに、政府の責任回避の生贄に使われるなんて、腹黒い。 小野寺の「逃げるんだ!」も、群衆の中で唯一、日本の行く末を知っている身として苦しい気持ちが伝わる。その後災害救助に当たる藤岡弘の眼力がスゴイ。 3つの案を聞き「何もせん方がいい」と言われ涙を流す山本総理。疎開先が思うように決まらず「1億人でなく10万人なら」も充分わかる。個人の想いと総理大臣の立場の苦しみが良く出ていた。オーストラリアめ。 姪っ子の花江。木村文乃ソックリ。角ゆり子というのか、綺麗な人だけど一言も喋らない。 国の統制を映画では非常措置要綱と言ったか。いま緊急事態宣言が各地に出ているが、映画ほど重たく捉えられないけど、これが正常化バイアス? 最後の方のテロップ“地球のどこかで”という文字は、きっと“いい日旅立ち”の歌詞に影響を与えたに違いない。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 6点(2021-05-09 15:11:27) |
《改行表示》22.当時の大スペクタクル邦画。 特撮がショボくても今見て熱いものがこみ上げるのは、役者が役者だからだろうか。 特に丹波哲郎の演じる総理大臣は素晴らしい。静かに涙するシーンにはもらい泣き。 ただ、いしだあゆみさんの移動範囲は謎。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-04 19:47:44) |
《改行表示》21.最初の方で小松左京さんが登場するシーン、なんだかやたらニヤつきながら画面を横切っていた、という印象があったんですけれども、今回、久しぶりに観てみたら、意外にニヤついてなかったなあ、と。そういや左京さんはもともとがこういう顔立ちなのであった。 中盤には監修の竹内均先生ご本人が登場しますけれども、かつてテレビでよくお姿を拝見していた頃の印象からは、たしか声がもう1オクターブくらい高くなかったっけ、とか思っちゃうのですが。もしかして歳とともにだんだん声が高くなっていって、ついにあのエキセントリックな境域に達したのでしょうか? まあ何にせよ、竹内先生の解説はさすが、とてもわかりやすいですね。 ・・・ってのはいいんですが、本作、映画全体がどうも解説くさくなってしまってるのが、ちょっとかったるい。SFであると同時に社会派作品、でもあるのでしょうが、成り行きの描き方が、どうも事務的、とでもいいますか。もうちょっと藤岡弘(、)には活躍して欲しいところで、小林桂樹の暑苦しい顔と丹波哲郎の暑苦しい存在感でこの尺を乗り切ろうとしても、ちと長すぎる感。 もちろん特撮の方は東宝作品だけのことはあって、そして中野昭慶氏だけのことはあって、ミニチュア撮影の粋を凝らし、さすがに気合が入ってます。人間が火だるまになるスタントも交え、なかなかのスペクタクル。 だけどやっぱり、沈む日本列島全体をそのまんま俯瞰で描写してみせるのは、何度見ても、無理があるなあ、と思っちゃいます。そんな映像を出すよりは、誰もが知っている日本各地の名所を水没させてみせるようなシーンを描いた方が、効果的ではなかったのかな。 ラストシーンは、とてもイイんですけどね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-24 03:57:29) |
《改行表示》20. 「危機におけるリーダーのあり方」という観点から改めて観直した。俳優陣は島田正吾はじめ大時代的な芝居が目立つが、テーマがテーマだけに、まあいいか。 特撮は臨場感が十分に感じられ、今にも怪獣が現れそうな錯覚に陥る。黒焦げになった死体が、関東大震災や先の大戦における空襲を想起させリアルさがある。小野寺と玲子の恋愛はご都合主義的展開の尻切れトンボとなった。 日本からの大々的な移民構想は危機管理として妥当だろう。受入れをめぐる国連の議論も、近年は地球温暖化による海面上昇で多くの島国が危機に陥っており、そのような事態を想定すれば現実味がある。 遅刻常習と言われる俳優と、それを窘めた俳優が日本の命運を語るシーンに興趣がわく。窘められた俳優が首相を手堅く演じた。指導力があるのかないのか判然としないが、危機にあたっての苦悩と苦渋の決断は適切に表現されている。リーダーをめぐる現実とフィクション、彼我の差に思いが至る。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-30 14:04:53) (良:1票) |
《改行表示》19.地殻変動による天災などが多い昨今、有り得ない話ではないので、シュミレーション映画としては面白い。 ただし、旧ソ連や中国への移住は勘弁して欲しいが、その辺りの選別も気になるところですね。 古い映画なので仕方ないですが、特撮シーンはショボくてしらけてしまう。 準主役級のいしだあゆみの扱いが雑です、終盤、もう少し絡みが欲しかった。 【とれびやん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-13 14:41:46) |
《改行表示》18.「日本沈没」こういったテーマは、宇宙人襲来やタイムトラベルと並んで、SFに興味を持ち始めた少年時代にたまらなかったのですが、 そんな少年時代をはるかに通り過ぎた今になって初見です。 おっさん目線になってしまった今、映像は「この時代にしては頑張っているな」程度でにしか感じませんでしたし、 おかしな描写はたくさんありますし、粗を言えばキリがありません。 しかしながら、40年以上前の作品にもかかわらず、大きな自然災害の頻度が格段に上がっている今現在、ラストのメッセージ的な部分は心に突き刺さりました。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-15 19:54:02) |
17.レッドキングにゲスト出演してほしかったかな。。。なんちゃって。日本という国はいろんな意味で、地理的な影響を大きく受けている。日本人が海外から称賛される国民性もこの影響が大きいような気がする。この映画のような事態は人知でどうこうできるものではないので、強制的に外に出て行かなくてはならない状況を想像するよりも、日本の国土の中で日本人として生きていられることに感謝しましょう。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-04-18 12:42:23) |
《改行表示》16.ベストセラー小説の映画化で、ドラマや漫画にまでなった作品。 元々140分で収まるような内容ではないのだが、比較的うまくまっているという印象。 登場人物たちのドラマ性が薄いのが難点だが、専門家を招いたシーンの説明は判り易く、 日本民族としてのイデオロギーを言及したシーンにも見応えがある。 さすがに特撮はチープなものの、その分内容で勝負という、制作者側の熱意が伝わってくる作品。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-09 08:06:27) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 最悪の事態を想定した、国家の危機管理の在り方を問うた映画だと思います。島国で育った日本人が難民として世界に散らばった時、大陸での血なまぐさい闘争の歴史をくぐりぬけた海千山千の民族相手にどう生きていくのか?とても寂しい結末でした。子どもの頃、親に連れられて観たこの映画のラストはしっかり覚えてます。自分もバイクで日本中をあちこち訪ねましたが、どこの地方に行っても、気軽に声をかけてくれた人たちがいて、母なる国というイメージが自分にはあります。東日本大震災は、そんな人たちが被災したのだと胸が痛かったです。でも自然にはやはり謙虚な気持ちで接しなきゃいけないのかもしれない。災害にあってもくじけず、復興する気持ちは立派です。人間力が大きいと思います。でもまた同じ場所で地震や津波などの災害はくるかもしれない。だから最悪の事態もかんがえて、首都をどうするとか、こういう災害の時はどうしておくべきだとか、もっともっと突き詰めて考えなきゃいけないのではないでしょうか?いつからか、天災をあまく見るようになってしまっていたのではないでしょうか?今回の震災で日本の危機管理の甘さが露呈してしまいました。地震がある可能性の高い地域に原発をつくっていたり、地震がおきてもマグニチュード8くらいだろうとか。この映画のメッセージは深く受け止めたいものです。前のレビュワーさんのESPERANZAさんの意見にはまったく同感です。 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-25 00:03:20) (良:1票) |
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14.1973年の日本人はみな濃かった。主人公が藤岡弘でしょ。熱演の小林桂樹。総理大臣があの丹波哲郎。老人島田正吾も枯れてるとは言えず、必要以上に重々しくしゃべる濃さ。ちょっと出るだけだけど、立ってるだけで濃い夏八木勲が、友情で藤岡弘を殴るからもっと濃くなる。いしだあゆみの化粧も濃い。これらの濃さに拮抗するだけ、世の中も濃かったんだなあ。東京地震に空襲の記憶を思い起こすことがかろうじてできた最後の時代だろう。「何もしない」という対策は、どこか玉砕の発想に通じている。戦争という最も濃密な時間の最後の残響をとどめる濃さだったのか。学生運動が急速に下火になっていったのもこのころだなあ。ところで、この映画で指摘された日本の地震対策の貧弱さは、けっきょく阪神でまったく生かされなかった。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-06-11 12:13:55) |
13.《ネタバレ》 リメイク作は比較するほどのものではありません。本作に対して失礼です。今になって本作を鑑賞すると「技術」や「物語」、「全体の設定」等々ツッコミ所はかなりあるでしょう。が、しかし、それらを補うだけの力が本作にはあります。余談ですが藤岡弘のつけてた時計が気になる・・・超デカ時計(SEIKOか?) 【SITH LORD】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-06 23:46:47) |
《改行表示》12.昨日衛星でやっているのを、ついついみちゃいました。うーむ、♪チャラララーみたいな音楽に時代を感じますねぇ。ファッションや世相もちょっと前ならものすごくこっぱずかしいんでしょうが、ここまで時代が遠くなると登場人物たちの垢抜けなさもまた味わいに思えるから不思議です(笑)。 さて、本題の映画の内容に入りますが、丁寧に努力を重ねて作っているという製作側の姿勢が伺え、好感をもちました。特にこの感じ(音楽や配役)ならラストは絶対、「主人公たちの涙の再会そして抱擁」で終わるもんだとおもっていたのに、ちょっとやられましたね(すみません、当方原作は未読なので結構甘々なエンディングだろうとタカをくくっていました)。こんなラストの描き方なんかにも「今までと違う映画を撮ってやるぞ!」みたいな意気込みが感じられます。 そんなわけで、今回の採点は甘めでこんなかんじになりました。また見たい映画かと聞かれると、やっぱ一度で十分って気はしますが・・・ 【ぞふぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-07-04 12:25:13) |
11.《ネタバレ》 今回が初鑑賞。先ず当時の映画特有の重厚な空気というか雰囲気に圧倒される。リメイク版と比べると正に大人と子供といった感じである。主役の小林桂樹というのが、また実に渋い。これまで脇役をずっと張っていたので演技力には申し分なく、変な先入観無しで見れるのが良い。脇に藤岡弘、丹波哲郎とキャラの濃い役者を持ってきておりバランスもとれている。内容自体は、決して良いとは言えない特撮に下手な脚本と、本来なら4点がいいところであるが、結局丁寧に創っていると感じられ好感が持てるのと、大型地震など身近な恐怖として置き換えて観てしまうのがすべてと感じる。正直、全くシミュレーションになっていないし、参考にもならない。原作がどうか知らないが、大風呂敷を広げたはいいが、後は運と各個人に任せて勝手に生き残ってね!というような実に消極的で投げっぱなしの感じがする。主役達が後半全く活躍しないのが大きな理由である。 【まさサイトー】さん [地上波(字幕)] 6点(2006-09-09 21:25:25) |
10.え? 淡々とストーリーが進みますねぇ。 意外。 なんだか最後は、だらだらだら~っと収束してしまった感じだし。 当時は結構なブームだった記憶がありますけど、実は観たことなかったんですよ。 これが初見。 いや、もっと大パニックシーンを見せてくれるのかと思ったけど、国外避難の大変さだとか、民族の問題だとか、そういう話が多かったですね。 まあ、特撮はあんなもんでしょう。 今にもウルトラマンが出てきそうでしたけど(笑)、まあ、許せます。 最初、探査潜水艦が海底陥没を発見するシーンなんか、なかなかいい映像ですしね^^ 丹波哲郎総理は結構名言を吐くし、D-1部隊の活躍もまずまずなんだけど、藤岡弘のストーリーは、もうちょっとなんとかなったんではないでしょうか? 民族受け入れをシブっていた諸外国が、いざ沈没が始まった途端受け入れを始めたのは、なんか嬉しかったなぁ。。。 あ。小松左京本人がちょい役で出てますね^^ まあ、よかよか^^ 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-29 23:02:27) |
《改行表示》9.「日本沈没」という映画自体は、あくまでフィクションなので現実味がないですが、映画の出来に関しては「日本映画沈没」を予感させるもので非常に恐ろしいです。 特に近年では予感が現実のものとなり、日本映画界の「地盤沈下」の進行、そして太平洋の遙か彼方ハリウッドからの大津波、近隣韓国からの「ヨン様」ヘアのようにくねった荒波、さらには南半球ニュージーランド沖で落とされた「指輪」の波紋が日本列島に押し寄せ、今や日本映画は沈没寸前なのです。 この危機を回避するためには、丹波哲郎氏の「100万がだめなら10万でもいい。10万がだめなら1万、1千、100人、いや10人だっていい(から映画館へ足を運んでくれ!!)」という熱く切実なメッセージを肝に銘じなければならないでしょう。 でなければ、「大霊界」のような映画しか創れない国になってしまいますから(笑)。 【STYX21】さん 6点(2004-07-18 08:14:13) (笑:1票) |
8.7歳の時、映画館で観て怖さのあまり泣きました。 【gyu_yan】さん 6点(2004-05-03 23:04:36) |
7.《ネタバレ》 小さな頃に観たので、うろ覚えのところもありますが、全体の印象としては非常に真面目に作られた作品だったのを覚えています。東京が地震によって、崩れていく様などは迫力もありましたし、国の偉いさん達が集まって会議を開く所も緊張感がありました。アメリカ人だと思うのですが、日本が沈んで「地図から消しますか?」と台詞を言った時は、映画なのにウルトラ級の寂しさを感じました。自分の国が無くなる、SFみたいな撮られ方はせずに、社会の授業を受けてるみたいなほんの近くのリアル感が、この映画にはありましたね。 【映画小僧】さん 6点(2004-03-09 14:56:47) |
6.映像的なものや設定に突っ込みたくなる部分はあるにはあるけど、この映画の場合、全体の熱気が物凄いため違和感無くのめりこむことができる。災害映画はいろいろあるけど、なんたって今作では日本が沈むっていうだから、否応にも熱くなるしかない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 6点(2003-10-17 14:34:21) |
5.子供のとき、この映画のCMが流れただけで怖くて泣いたものですw氷河期がくるとか、太陽と地球が急接近するとか、日本が沈没するとか、今思うとカルト宗教が考えつきそうな恐怖が、子供達の間で流行していた時代でした。この映画は大人になってから観たのですが、70年代につくられているにしては、意外とよくできてると思いました。(特撮?が)思ったより怖くなかったしww 【へっぽこ】さん 6点(2003-06-17 11:39:59) |