7.なかなか重みがあって面白かった。でも物語としては少しこじんまりとしていて、緊張感は少し欠ける。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-11-24 09:30:16) |
6.アタマのほうの北朝鮮がらみのとこや女性がらみの部分を刈り込めば、もっと締まって面白くなっただろう。一個の機械と割り切って仕事を進めていくKCIAと、積極的にそのチリチリとした「戦争」の充実感を求めて加わっていく自衛隊員との対比だけで十分面白くなれたはず。匿名の町のたたずまいがいい、どことははっきりしないが、何かが進行しつつある町。スリルとしては、最初のホテルの場が一番上出来だったのでは。常に移動するカメラ。主人公は「狼は生きろ、豚は死ね」だが、原田芳雄は「豚は生きろ、狼は死ね」と言う。原田芳雄が言うと、何か深そうに聞こえる。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-06-30 12:11:59) |
5.《ネタバレ》 阪本順治監督は、奇をてらわない骨太な演出で、魅せきっていると思う。ただ、荒井晴彦氏の脚本では、登場人物がより露骨に自身の政治意思を語っていて、非常に明快でわかりやすい。映画においては、台詞過多になるとしてカットされたのだろうか。表現不適切と現場で判断したんだろうか。また、富田が惚れる政美との関係も、もっと生っぽく描いてほしかった。なぜ、そこまで富田が政美に惚れ、執着するのか心情的に乗り切れない。2人の生っぽいシーンがあってこそ、最後の銃声で終わるシーンに切なさが響いたと思う。しかし一方で、富田と神川の関係はよく描かれていたと思う。二人のぶつかり合いのシーンが、インパクトを残している。なぜか、佐藤浩一と原田芳雄の演技もよかったが、日本人が、熱く自分の生きる思想や国を語ることが少なくなった今だからこそ、この2人の主張は見ごたえがあった。歴史を勉強しなおそうと思えた作品。 【ムーチン】さん 6点(2004-07-24 16:27:34) |
4.本作、事実を忠実に描いているのか?..だったとしたら、ちょっとスゴイ.. 映画としては、全体的に少し盛り上がりに欠けるかな... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2004-06-25 14:43:26) |
3.1973年。噂には聞いたことがあるという程度の知識しかない。出演している俳優陣は骨太な演技でその時代に引き込まれた。ただ、主人公が拉致に関わっていく理由が本編では省かれているので、女の為、金の為(小切手のやり取りがやたらと出てくる)ととれなくもない。KCIAが命がけであるのに対して、日本の側は、なんとなくぼやけている。反日的思想が彼を駆り立てたとすれば、ラストが物足りない。つまり、主人公が弱い。最後まで日陰のままである。 【wish】さん 6点(2004-02-23 19:24:53) |
2.私の記憶の一番下のほうに、「金大中誘拐事件」があります。きんだいちゅーって、外国人?でも日本人でしょ?アナウンサーって何する人?と親を質問攻めにして五月蝿がられました。ニュースで伝えていたことはさっぱりわからず、「何か大変なことが起こったのだねい。」と大人と一緒にテレビを眺めていた赤ん坊の私。あれから30年経ち、当時タブーとされていた事の真相が映画化されたため、これは…と早速見てみましたが、やはり難しい。事件について噛み砕いた表現はないため、当時の時代背景がよくわからない私は話の進行を追うのにただ必死でした。そして、ストーリーを作っていくのがすべて男。韓国人も日本人も軍人然とした人ばかりで、気を抜けるところが全然無かったため疲れました。上手いんだけど相変わらずといった印象の香川照之、意味のある役に見えなかった筒井道隆が惜しい。そしてこの事件にちょっと想い入れがあったのに、勉強不足だった自分が惜しい。 【のはら】さん 6点(2004-02-16 09:15:47) |
1.ラストシーンで個人的には面白さが半減したのだけれど、映画全体の男臭い骨太さは見応えがあり、佐藤浩市、キム・ガプスの主演俳優陣の存在感はほれぼれするほどの濃密さがあった。事件当時の空気感がリアリティに溢れ見事だったと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-01-13 15:47:35) |