11.《ネタバレ》 原作は未読です。小学生くらいの男の子が主人公。母親が病気なのですが、やさしいけど病弱という、よくありそうな設定ではなく、ノイローゼ気味で、子どもに対して怒りをぶつけることはあっても、子どもの話を受け止めることは放棄という、ここまではそれでもありがちな育児疲れと言えなくはないです。だがしかし、父親が海外のバナナ工場に勤めていて帰ってこないとのこと。もっとマシな嘘を吐けというツッコミ待ちでしょうか?父親不在がどうも不幸の原因のようです。そんな主人公の少年が経験する生活や、少年の目線から見た人間関係を、ごく自然に描いていく作品です。明確なストーリーがあるわけではなく、間を持たせるのが難しいと思うのですが、ありそうな話を上手く紡いで、上手くつないでいるなと感じました。スター役者は登場せず、ごく自然です。主人公もごく自然にブサ・・・そこら辺にいそうなタイプです。そのわりに、主人公がやたらモテることが解せぬ。それだけが解せぬ。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-01-24 20:03:12) |
《改行表示》10.ちょっと退屈に感じてしまった。少し変わったキャラクターが多く出てくるんだけど、どれもが魅力あるキャラにまでは成っていない印象。 他の方も言っているけど、イングマルがもて過ぎる。親はともかく、他人からあれ程モテるほど愛らしい性格に見えない。それどころか、最近ネットで見た「芦田愛菜が生まれるかと思っていたら、全然聞き分けのない子が生まれて凹んだ」みたいな話を思い起こすほど、扱いづらく見える。 最後に翻訳 戸田奈津子と出てきてビックリした。あの人英語以外の翻訳もやるの? それとも英語版からの孫翻訳? とにかく誤訳がありそうだなあと思って、後味が悪かった。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-29 08:34:44) (良:1票) |
9.母子家庭で母が病気であったり、親戚の家に預けられたり、愛犬の死を知らされたりと、悲しいことがあるとスプートニクに乗せられたライカ犬よりは不幸じゃないと自分に言い聞かせる。子供といえども悲しみに立ち向かうにはそれなりの自己暗示が必要なのだ。様々な運命に振り回されながらも、イングマルを取り巻く大人たち、子供たちが押しつけがましくなく優しいのが観ていて癒やされる。イングマル役の演技もさることながらボーイッシュな少女のかわいさにもやられてしまう。好み30/50、演出8/15、脚本10/15、演技9/10、技術7/10、合計64/100→6/10点 |
《改行表示》8.少年の成長と再生の物語、という内容だが普通とはちょっと雰囲気が違う作品。 面白くも切なく淡々と過ぎていくところに、少年少女の色恋が若干絡んでいる。地味だが異色でいいかも。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-07-11 22:35:06) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 不思議な映画。異文化のせいで不思議なのか、もともと不思議なのか。時代は、スプートニク2号の飛んだ1957年11月3日と、ボクシングのインゲマルが世界チャンピオンになった1959年6月26日の間。不思議はたくさんある。次々と家庭で問題を起こすイングマンが、不幸な運命に見舞われ、それを克服する物語のはずが、あまりにモテすぎ。お医者さんごっこできる仲のガール・フレンドがいて、田舎に行けば男装の美少女サガとクラスメートの一人から好かれ、優しいグラマー美人にも可愛がられる。最後も男装を解いて少女となったサガと添い寝。バラ色の人生である。どうして二枚目でもないのにモテる設定にしたのか?母親が重篤となり入院し、伯父の元で育てられる次第となるが、そんな大変なときにどうして父親が戻らないのか。治癒が難しい結核であれば尚更のこと。可愛い息子たちに電話もよこさないのか?不思議な人が多く登場する。緑色の髪の少年や男装の少女は置くとして、おちゃらけたレコードばかりかけ、他人の土地に東屋を建てる人、ランジェリー・カタログが好きな老人、乳房のモチーフが好きな芸術家、がらくたで宇宙船の乗り物を作る人、屋根を修繕し続ける人、自転車で綱渡りする人、雪の川で泳ぐ人、みな魅力的だが、揃い過ぎると作為がみえてしまう。最重要な母の死を直接描かないのでわかりづらい。悲劇があってこそ、豊かなユーモアに溢れた周囲の人間の姿やみずみずしくも美しい子供たちの成長していく姿が輝いて見えるのに。クライマックスに欠けるのだ。描かないことで想像させ、詩的に昇華させる手法だろうが、高尚すぎる。ところで母親な本当に死んだのか?犬が死んだ時のほうが落ち込んでいる。コップの水は飲めるのにコップの牛乳を飲めないのはどうしてか。犬の死を知り東屋に閉じこもるが、このとき終始ニヤついているように見える。演技に難あり。犬のふりして吠える姿が心に響かない。サガはどうして犬が死んだのを知っていたのか?イングマルとサガはどうして世紀の一戦のラジオを聞かないで寝ているのか。わざわざそれを聞くためにサガの家に行ったのに。遊び疲れて寝たのだろうが、納得しかねる。最後は屋根の修復を続けるおじさんで締め。これは「人生とは心の傷を修復し続けることだ」というメタファーだろう。これはわかり易い。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-24 09:20:39) |
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6.《ネタバレ》 宇宙で死んだライカ犬と自分を比べて心折れないようにしてる少年の心情はけなげだし、変わり者の多い田舎村の描写にも心がなごむ・・のですが。性的な部分をちょいちょい突かれるのがなんか苦手で。女の子たちがみんなやたらと積極的なのはお国柄なのかしら。サガが胸をはだけるシーンは必要かなあ なんかくどいな。メリンダちゃんは撮影嫌じゃなかったのかなあ。やたらとモテるイングマル 個人的にはこの年頃は男同士の友情をもっと培ってほしかった。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-07 23:31:08) |
5.《ネタバレ》 ドキュメンタリータッチで現実感があり、映画を観ている感じがしなかった。そこらへんは同じ監督の「やかまし村の子どもたち」や「ギルバート・グレイプ」と通じるものがある。もう少し犬を前面に出してほしかった。愛犬がどれほど好きだったのか詳しく描かれていないから、亡くなった時の悲しみがあまり伝わってこなかった。ところどころでおかしいというか、よくわからないところがあるのが気になった。 【Syuhei】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-10-25 09:42:33) |
【カルーア】さん 6点(2004-04-18 22:25:47) |
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2.僕の中では、ラッセ・ハルストレム監督としてはちょっと、って感じでした。ほのぼのした感じは良いんだけどね。 【Andy17】さん 6点(2003-07-05 21:25:28) |
1.少年の望んだことは、母と穏やかに笑いあう生活という実にちっぽけな夢。彼は「ライカ犬」との比較で自分の幸運を納得させようとする。もうだめ。私にとっては少年の述懐で始まる美しい冒頭でもうお腹いっぱい。ラッセ監督の作品は素晴らしいと思う。一切の無駄を排した潔い演出、美しい映像、大人の視点での説明臭さもない。しかし私はこの監督が実に苦手だ。それは粛々と進む内省的な物語の中に潜む残酷性と対峙する勇気を私が持たないからかもしれない。 【poppo】さん 6点(2003-06-04 13:04:59) |