13.《ネタバレ》 全然期待しないで観たのですが・・
めちゃくちゃ面白かったです~!
もしこれを劇場で観ていたらもっと採点上げていたでしょう(大画面向き)
音も効果的に使われているし映像も悪くないです。
しかし観ている途中で不思議な感覚になり首をひねりました。
まるでスピルバーグの映画を観ているような錯覚を覚えたのです(苦笑)
ロブ・ボウマン監督はXファイルくらいしか劇場監督作はありませんが、
かなりスピルバーグ技法が身についた人だと思いました。
もちろん既存のあらゆるSFにも似てるのですが、
カメラワークや音入れや演出が非常にスピルバーグしています。
それも真似とかの次元ではなく観て育った感じの自然さです。
この映画の演出をわかりやすく言えば、
ロストワールドと宇宙戦争の世界なのです。
宇宙戦争は最近のですがあれこそスピルバーグの演出の展示会です(爆)
さて、この作品のどこにその共通点を見たかというと・・全部かな(笑)
簡単なことを演出することが一番難しいと思うのです。
大きいものはより大きく、高い場所はより高く、這うものはより低く・・
こういう単純なことが映像化されるとお金や技術がかかるのですが、
それができず伝わりにくい作品だってあるのです。
例えば・・聳え立つビルの廃墟に立つ男、それをはいつくばって見上げる男、
ものすごく遠い彼方から近づく物体、見上げる群衆、その規模の広さ、
こういった単純で言葉では簡単な描写って映像化は大変ですね。
カメラの切り替わり、アングルなどの技術はセンスというお金のかからないもので、
高さや低さや感情の揺れなどが表現できるのです。
いやぁ・・この監督のこれからの作品が脚本に恵まれていますように・・
単純な話をどこまで面白く出来るか・・
最後のほうではヒッチコックの「鳥」のラストそっくりなシーンも観れます。