4.この映画の記憶というと、ヒロインの女優さん見て、なんてカワユイのだ、と思いオッタヴィア・ピッコロという名前もチェックしてた、ということなんですが・・・どうしてそんなこと思ったのか、今ではサッパリ(笑)。たいしてカワユくもない、というか、これだったらそれこそ、リンダ・ブレアとかとも大差ないんじゃないの←それは失礼でしょ(←誰に対して?)。
それはともかくとして、アラン・ドロンが怪傑ゾロを演っている、という、まあ、邦題を見りゃわかるんですけど、そんな作品でして。
アクションシーンでは基本的にマスクを被ることになるもんで、どこまで本人自身が演じているのかはわかりませんけど、こういう活劇モノでもしっかりサマになってる、さすがはアラン・ドロン。片や切れ者の義賊、片やドン臭そうな総督、という、一人二役的な役どころをコミカルに、楽しげに演じてます(これも、本当に楽しかったのかどうかはわかりませんが)。
ただ、物語はというと、まあ、あんまり物語らしいものもないんですね。上述のピッコロ嬢も必ずしも出番は多くなく、さほど存在感も無い。なんやかんやと、小競り合い的なドタバタが続いて、これで尺がほぼ2時間。むかし日曜洋画劇場でやってた時は、いい感じにだいぶ刈り込んでたんでしょうね、さすがにメリハリの乏しい2時間は、ちょっと長く感じます。
でも、全体が長い分、最後の一騎打ちの場面にもたーっぷりと時間をとっていて。場面を次々に変えながらどこまでもどこまでも続いていく闘い、このしつこさは、見どころと言ってよいでしょう。