4.《ネタバレ》 警部が犯人に目星をつける。
その犯人への捜査への障害が多ければ多いほど、このシリーズは面白い。
本作の犯人は外交官特権をちらつかせる、アラブのお金持ち某国の超エリート。
上層部の政治的配慮に捜査の妨害と、さすがに警部も思い通りに事が運びません。
ラストはまさかまさか、警部、犯人を逃がしちゃうんですか…?と思ったのも束の間、
一旦犯人を安全地帯に逃がしたフリをしつつ、鮮やかな逆転劇。
アラブ某国のエリートが、厳しい判決が予想される自国で裁かれるのを恐れ、
警部の言いなりになりアメリカで裁かれることを望むラストは痛快。
それにしても警部、いつの間に国王閣下を抱き込んでいたのでしょうか…?