1.《ネタバレ》 字幕ナシ&坂本頼光さんの活弁付きで観ることが出来ました。
やっぱり、この時代の恐怖映画は独特の怪しげな雰囲気があってイイ。この映画の見どころは、仮面を剥ぎ取られた怪人の素顔が出るところと巨大なシャンデリアが落ちてくるところですね。
エリックとかいう怪人は、確かに怖い顔をしていたと思うのですが、ヒロインの女が随分と早くあっさり仮面を取ってしまったので、それがちょっとマズかったのではないかと思います。それに、あの仮面に関してもさほどの恐怖感が出ていなかったので仮面をかぶったままでももう少し恐ろしさを出せれば、より一層の恐怖感を味わえたのではないでしょうか。途中で出てきたガイコツの仮面をかぶった男のほうがよっぽど不気味だっただけにちょっと残念です。
エンディングが、悪者を退治してメデタシメデタシで終わってしまっているのですが、あれがどうもイヤな感じです。クリスティーナに恋をして、彼女が他の男に近づくと怒りをあらわにしたり、嫉妬するくらいの人間味のある怪人なだけに、あの終わり方は非常に心が痛みました。
ところで、最初ファントムだと疑われていた背が高くて物静かで怪しい男が1人いたと思うのですが、あの役もロン・チェイニーが怪人エリックとの1人2役を演じていたと思うのですが、どうでしょう。