23.《ネタバレ》 本作を語るうえで『たそがれ清兵衛』は避けて通れません。少し比較してみます。まずは主役2人。松たか子については文句ありません。惚れました。ハート鷲づかみです。宮沢りえと甲乙つけがたいくらい素晴らしかった。永瀬は予想以上に良かったという印象。時代劇でも十分通用することが分かりました。ただ、真田と比較すると殺陣の部分でツライものがあるのも事実。そして物語。展開は似ているものの、印象はだいぶ違います。本作の方が軽いです。意図的に笑いを入れた描写が多かったことも原因ですが、主人公に悲壮感が感じられなかったのが大きい。失うものが無いこと、迷いが無いこと。主人公の人物造形がやや薄かった気がします。鬼の爪を使う経緯にしてもやや短絡的。人を斬る(殺す)ことの恐怖、重大さを知っている主人公ですから、もう少し強い理由付けが欲しいと感じました。“鬼の爪を物語上どうしても披露したかった”という風に見えます。やはり自分は『たそがれ』の方が好きです。言葉は悪いですが、二番煎じの感は否めません。ただ元々のお茶が上質なので、二番煎じでも十分美味しくいただけます。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-25 18:25:51) (良:1票) |
22.山田洋次監督クラスの新作ともなれば、映画関係者のみならず巷での関心は並々ならぬものがあり、それだけ批評の目というものも自然と厳しくなるものである。そう言う意味において本作も、「前作さえなければ・・・」という但し書きがやはり必要な作品ではなかろうか。前作とは言わずと知れた「たそがれ清兵衛」であり、私個人としても十年に一本の傑作として断言して憚らないほど惚れ込んだ作品であった。従ってあれほどの完成された作品は、いかに山田洋次といえども、そうそう簡単に作れるものではないというのは、誰しもが感じるところだろう。しかしそういったリスクを物ともせず、敢えて再び姉妹篇の如く製作に挑戦したのは何故だったのだろうか。確かに本作だけを見てみると、良く出来た作品として位置付ける事は容易いが、藤沢周平の原作を基にしている事や、多少のプロットや細かいエピソードの違いはあっても、基本的なスタンスが同じであるがために、大方の批評がどうしても比較論となってしまうのが、この映画の損なところ。仮に松竹のお仕着せ企画であったとしても、彼ほどの大人物ならばノーと言えるだろうに、よほど藤沢周平の世界がお気に入りだったのだろうか。それならそれで「たそがれ」の後に現代劇をワンクッションとして撮ってからでも良かったのではないだろうか。まぁ天才の頭の中身は、我々凡人には計り知れないということだろうか。いずれにせよ「たそがれ」とはひと世代若いカップルを主人公に、現代に通じる若侍の潔い生き方という、一種の青春モノを描きたかったことだけは間違いなさそうだが、前作のクライマックスが大立ち回りであったのに対し、今回は一瞬でカタをつけるという感触が、そのまま映画の感触となったようだ。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-05-03 18:43:49) (良:1票) |
21.もっと短い映画にできた気がする。間延びした会話が、リアリティを下げる。もっと普通に会話をすれば良いのに様式美なのかなんなのか。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-01-13 23:50:44) |
20.「たそがれ清兵衛」と似てるなぁ〜ってみてました。 がしかし、「たそがれ清兵衛」のほうが、何倍も濃くておもしろい。 隠し剣鬼の爪・・・・って名前から、なんとなく想像できてしまいますが、思った通りだった・・・。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 6点(2017-12-29 13:12:43) |
19.《ネタバレ》 武士の主人公が百姓の娘に恋をするも身分の違いから結ばれることはない。 そんな中かつて同じ道場で剣術を磨きあった仲間が謀反を起こしその討伐を命じられる。 かなり地味だがお約束な展開でそれなりの面白さはあります。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-02-14 02:29:50) |
18.《ネタバレ》 タイトルからバトルに次ぐバトルの展開を期待していましたが、肩透かしを食らいました。それどころか、隠し剣ってそれだけ?ってくらいに出番が少ない。隠し剣だからあまり出てきたら隠し剣にならないんでしょうけど。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-03-01 18:02:56) |
17.《ネタバレ》 よかったでがんすが、、全体的に登場人物たちの台詞の多さが気になりました。片桐 (永瀬正敏) にしたって、よくしゃべるお侍だなあ、と。心のうちに秘める静かな怒り、きえ (松たか子) への想い、そういった感情をもう少し表情や状況描写だけで語ってもよかった気がします。 しかし、四季折々の昔らしい日本の風景の中に、素朴な雰囲気のある永瀬と松たか子の組合せは実に「絵」になる、それだけでも観てよかった映画ではありました。 また本筋とは全く関係ありませんが、同じ山田洋次監督「学校Ⅱ」でクソまみれの共演をした永瀬と神戸浩の主従関係は秘かに笑えました。ついでに、「北の国から」以降で、田中邦衛と吉岡秀隆が (別の作品で) 同じ画面に収まったのは、これがお初ではないだろうか? (何だか貴重な瞬間を目撃してしまった気がします) また、緒形拳の鬼畜っぷりと高島礼子のエロ儚さ、これが何とも山田洋次監督らしくない。本作が単なる人情劇ではなく、この二人 (とそのエピソード) によっていかにも「時代劇」らしくなった、、それは間違いないけど。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-24 21:50:14) |
16.最後がとても良かった。松たか子可愛かったなぁ。隠し剣はちょっとあっさりだったけど。 【ラグ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-02-02 20:54:32) |
15.《ネタバレ》 父親がミスを起こして没落した家で苦渋を舐めつつ生きる侍、銃器の発達と共に侍が必要とはされなくなっていく憐れさ、主人と家政婦(松たか子)との間の愛、その他色々、どれもが中途半端。例えば、主人公と家政婦の愛だけど、主人公からしてみれば兄と妹のような関係だったはずなのに、いつの間にか唐突に恋愛関係になってしまっている。表現不足であるから、なんか主人公が大して恋愛感情もないのに、便利な世話役としてプロポーズしている感すらある。全てにおいて中途半端で表現不足だけど、ほどほどは楽しめると思います。 |
14.観た当時は「たそがれ清兵衛」と印象がかぶった。田中泯はやっぱり存在感がある。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-22 02:25:55) |
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13.三部作の中では一番面白味に欠ける映画だった。特にコレと言っていいエピソードがなかった。前半はほとんど「きえ」との恋愛話だったのに、後半では剣術メインの全然違う話になるチグハグさもどうかと思う。あと、お話の展開が「たそがれ」にちょっと似ていないかい?隠し剣鬼の爪を最後にズバっと使うところはかっこよかったし、悪いヤツを倒して気分爽快、ではあった。 【椎名みかん】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-05-17 22:15:22) |
12.《ネタバレ》 恋愛モノなのかと思ったら、途中から必殺仕事人になってしまった・・。 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-08-20 21:01:10) |
11.「たそがれ清兵衛」を観ていれば観なくてもいいような内容。逆もまた然り。 こういう丹念な作りには前作でも感心させられたのですが、似たような生活、展開ではやっぱり退屈。 今回は病に臥せっているところもあって、思わず「ずるいよ」とつっこんでしまいました。ただでさえ良い人たちなのに病気だなんて・・・同情せずにはいられない。 それに松たか子の役は結末に使うために用意したという気になるような、どうにも構成に片寄りがみられます。 【カラバ侯爵】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-03-26 14:48:28) |
10. 三部作のうちこれだけ、テレビで見ました。やっぱりテレビでよかったかもしれません。詰め込みすぎという指摘を見ましたが、私も同感です。「たそがれ~」と「武士の~」だけでも良かったんじゃないかな。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-02-25 18:55:18) |
9.前作が好きなのか?山田作品が好きなのか?で評価は分かれるのかな?前作嫌いの私にとっては、出演者を山田ファミリーで固め、多少の義理・人情もあって、だいぶマシになったなという印象です。 <追記>16年ぶりに再見。シミジミとしつつも爽快感もある作品ではあるが、コント的なお笑い演出は不要だったかな。 |
8.《ネタバレ》 結局何が言いたい?内容詰め込みすぎでピントがぼけているような。最後は仕置き人だなんて。 私はキャスティングか納得いかないです。義理弟は吉岡君じゃないといけないの?田中邦衛さんや倍賞さんは本当に必要?高島さんや松さんは薄幸さが足りなくて骨太な感じだし、みんな素敵な俳優さんなんだけど、このストーリーにはフィットしないように思います。 【キャロル】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-02-24 00:20:59) |
7.正直、ビックリした。すんげぇ前振りの長い『必殺仕事人』だったんだぁ! 途中までは本当に面白かったんだけど、仕事してからはもう完全に予定調和の展開。まあ、安心感はあるけど、それ以上のものは無い。 【TERRA】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-02-23 23:46:11) |
6.《ネタバレ》 役者も殺陣も、たそがれ清兵衛よりも劣ります。展開も似ていました。でも最後にスッキリしたのでこの点数です。 【腰痛パッチン】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-02-23 23:40:44) |
5.よくできてるなあとは思うが、ラストがもう一捻り欲しかった。片桐宗蔵勝手すぎ |
4.前作『たそがれ清兵衛』をひと世代若くしたらこうなりましたって感じ。前作とほとんど同じ話なので、展開に混乱するようなことはなかったけど、逆に新鮮みがなかったのも確かである。忘れた頃に出てきた隠し剣の正体には思わず唖然。剣じゃないやん、あれ。まぁ『たそがれ』と比較してしまうと可哀相だけど、これはこれでなかなかよくできた名作ではないでしょうか。 【とかげ12号】さん [映画館(吹替)] 6点(2005-10-27 23:26:37) |