5.4時間作品って、観終えるの相当なエネルギーを要する。
だけど、観終えた時、その4時間が有意義と感じたり、4時間を要した必然性を感じたり、4時間頑張ったからこそ感動できるラストがあったり、そういったことがあれば全然構わない。
だけど、本作にはそういったことを感じ得なかった。
特に、散々緊迫したシーンを見せておきながら、出来上がった作品を見せない。
本作を最後まで観た人なら誰しもが見たいであろう完成品を見せないのだ。
これは鬱憤やるかたない。
これは、4時間もこの映画に付き合ってくれた観客に対する裏切り行為だ。
その他、女優に魅力を感じないのもマイナスポイントか。
そして、極めてアートな題材を扱いながら、映像面において何ら突出したものが感じられなかったのも不満が残った。