2.《ネタバレ》 前作と前々作があまりにもつまらなかったのを反省したのか、「女妖剣」の池広監督を再び引っ張り出しての作品です。はたして、導入部からいつぞやのインチキ宗教セレモニーで始まり、期待を高めます。そして狂四郎は、仕事を受ける対価として相手の娘を要求し、しかも娶るつもりはないと言い放つなど、ゲスぶりをいかんなく発揮しています。やっぱりこのシリーズの見どころはここですよね。その後も、これが狂四郎に守られるヒロインなんだろうと思っていた美女が次々に退場し、死神ぶりも健在であることがアピールされています。悪の教祖が成田三樹夫先生というのも、画面に登場されるだけで笑みがこぼれてしまうほどのナイスなキャスティングなのですが、中盤からはトンデモ作戦の数々にお株を奪われて、あまり出番なかったのでは?それと、対決順序は、金子オヤジを後にした方がよかったと思います。