1.《ネタバレ》 この時代でサスペンスの要素がある映画って、人間の行動を非現実的にデフォルメして伝えてるところが多く、今観ると肝心の緊張感がごっそり抜けおちてしまってるように感じます。よって巧いな、面白いな、と思えても、傑作とまではなかなか思えないことが多いですね。本作もそういう映画の一つかなと思います。その中でも押し寄せるデモ隊に、ライトキャップ教授が空砲一発 →ブラッケンを突き出す場面はかなりの爽快感を味わいました。本作もケイリー・グラント熱演なのですが、ロナルド・コールマンの役柄の方により感情移入してしまいます。ラストの締めくくり方、粋ですね。