4.《ネタバレ》 サクセスストーリーとして王道中の王道。
丁寧な脚本、演出。優等生。優等生すぎると言っても良い。あまりにもお利口さんすぎるがゆえに、起伏が少なくメリハリに欠ける気がします。映画としての面白みに欠けると言い換えても良いでしょう。まったりと見る分には良いと思いますが。
厳しい見方をすると、この作品には決定的な『ウリ』がありません。
ですが、役者さんたちは皆一様に素晴らしい。ベンにしろ、ポップにしろ、マノリンにしろ、バロンにしろ、魅力のある人物ばかり。もちろん、ダコタ・ファニング演じるケイルは言うまでもありません。正直、彼女とカート・ラッセル、デヴィッド・モースが出ているので見ちゃったくらいです。
ですから、当然映画としては、悪くありません。
ラストではカタルシスだって感じられます。
でもラストを除けば、盛り上がるシーンはほとんどありません。心の底から感動するようなシーンも少ないです。
家族の絆を見せることに、力を注ぎすぎちゃったのかもしれませんね。
なんにせよ、あまりに小奇麗にまとまりすぎてしまっています。ラスト以外にももう少し見せ場が欲しいものです。