1.《ネタバレ》 原作はもちろん知らないんですが、たぶん冒頭で出てきたようなロシアの一地方で代々語り継がれてきたような説話か何かでしょう。
物語の雰囲気や映像面の気合の入り方なんかを見ても、そんじょそこらの映画とは格が違うというか、気品すら感じさせる作品に思えます。
ただ、ちょっと細かい部分にアラが見えてしまうのが非常に惜しく、結婚を決意した時の思いつきのようなモノローグの流れとか、石の花を見たいと願い洞窟の中に行ってから出てくるまでの会話の内容とか、物語をおかしくしてしまうような箇所が他にもまだまだありましたし、それと若干音量が大きすぎたのとオフレコが耳障りだったのも良くなかったです。
ロシア映画の伝統なのか分かりませんが、とにかく映像が非常にしっかりしていて、瞬く間に花が一面にパァーッと咲くところや、湖面を映したフィックスの映像で季節の移ろいを表現したシーン、洞窟内の煌びやかな映像など全てセットでの撮影でありながらも・・・と言うよりは、セットだからこその美しさが全開に出ていたと言って良いでしょう。
リメイクは、確かにストーリーは良くなるかもしれませんが、映像面の格は落ちるでしょうから難しいところですね。