1.《ネタバレ》 阪東妻三郎の和尚さん、とても面白いキャラだ。月形龍之介の渋い演技も素晴らしいし、田中絹代も申し分ないが、山田五十鈴の出番が少ないのは非常に残念。どうも黒澤監督の「蜘蛛巣城」を見て以来、山田五十鈴先生の悪役には強烈なインパクトを求めるようになってしまったので、この程度じゃ全然物足りない。「推参な、下がりゃ!」という言葉が飛び出した時には、かなり期待したんだけど、数馬の事を聞かされると、すぐしょんぼりしちゃって、何だかな~と…。で、自害しようとする三沢(山田五十鈴)だったが、「やることをやってから死ね」と和尚さん。「人間、生きるにも死ぬにも自分勝手は許されん、それが浮世の義理ですじゃ」 お~~ かっこいい。