19.《ネタバレ》 三部作最後は女性と言うことで、此れまでの暴力ではない精神的な恐ろしさが出ていた。イ・ヨンエのきつく無い顔立ちは日本人にも好まれると思う。前半の紹介を含めた時間軸の使い方、暴力シーンを含めた演出は、流石パク・チャヌク監督である。結構呆気なく復讐を果たしてしまうのかと思ったら、終盤まさか展開。やはり此れが問題である。本来、最後の家族会議だけで1本別の映画が創れてしまうぐらい、難しくて重い。先ず果たして親切なクムジャさんに本当にその権利があるのだろうか。親切なクムジャさんが庇ったお陰で殺人鬼が野放しだった訳である、知らなかったでは済まされない。次に、被害者家族に十字架を背負わせた事への罪。一生そのおぞましい記憶は残るし、自殺者が出るかもしれない。親切なクムジャさんに全く葛藤とか後悔が見えないのも現実離れしている。すべてにおいて悪いのは警察だが。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-07 01:13:06) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 自分は復讐そのものを否定する気はありません。人間が持つ、至極当然の感情だと思います。しかし“復讐しても死んだ人間は生き返らない”“虚しいだけだ”という声もあります。この意見も正しいと思う。いずれにしても“人間だから”どうすべきか悩むのです。本作の重要ポイントは、主人公が遺族を復讐に巻き込んだこと。いや正確にいうなら、遺族を巻き込む際に、主人公が“悩まなかった”ことです。普通は悩むはず。遺族にとって良いことなのか?知らずにいた方が幸せではないか?そういうことを考えるのが人間です。しかし彼女がそのことで、悩んだようには見えません。これはどういうことか。彼女は、自分の指を切って詫びるほど、他人の痛みを感じることが出来る人間です。遺族を巻き込むことに、ためらいが無いはずがない。彼女が“悩まない”のは、“人間であることを止めたから”だと思いました。遺族にしてもそう。いつもと変わらぬ(ように見える)振る舞い、事務的に制裁を加える姿が、とても恐ろしいと感じました。一線を越えたのだと思います。人間であることを放棄しなければ復讐は出来ない。一方、復讐をするのは人間であるがゆえ。哀しい矛盾がそこにあります。復讐の先にあったのは、“やすらぎ”か“苦しみ”か。いずれにしても、残された者はこれからも生きて行かなくてはなりません。本作のスタンスはニュートラルです。復讐を肯定しているとも、否定しているともとれます。この姿勢は良いと感じました。惜しむらくは、展開がやや平坦であったこと。物語的な面白さに欠けたことです。こと作品の求心力という点においては、前作『オールドボーイ』に及ばないと感じました。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-11 18:24:02) (良:1票) |
17.ジャケットのクムジャしぃは中島みゆきさんですよね(違う。笑)。 一生かかっても罪や汚れを白紙(ホワイト)になんて戻せない母親、ブラックやねー。 私だったら、たとえ娘が誰の子であろうとまず通報しますが、、それでは映画になりません(笑)。「女」のずっこくていやらしくて恥ずかしい心理をよくぞ見せてくれたなあ、という感じです。先月5/8(6/19再)スタジオパーク生出演のイ・ヨンエしぃは35歳うそーー!と信じられないほどの可愛らしさ(瞳がキラキラまん丸)。世の中不公平すぎ(女は損や。笑)。受け答えもわかりやすく優しく感じ良く、自分が男だったら萌え死ぬところでした(女でよかった。笑)。ヨンエしぃは「俳優にはイメージだけでなくてチャレンジが必要。チャングムの私だけではなくて、チャレンジしたクムジャを見てほしい」とおっしゃってました。私も冷酷で哀しいクムジャの方がずっと好き。春の日>クムジャ>ラストプレ>(よう知らないけどTVのメロドラマ)>(チャングム)>JSA(←これ他の人でも充分ちゃいますか。笑)という順です。そしてそしてヨンエしぃ以上に素晴らしきは、敵役のチェ・ミンシク。何を演じてもいっつも言うことナシ、と思いませーん?「うまいけどいつも同んなじで飽きる」感じを受けてしまう邦画の男優さんたち(名前出してすんません。K市さんやS田さんY所さん)とは何が違うのか、、誰か教えて(^_^)v。 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-19 16:48:30) (笑:1票) |
16.《ネタバレ》 作戦は13年前から始まっていた。真っ白な人生をと言う意味で贈られる出所時の豆腐を「余計なお世話です」と拒否して、13年分の復讐心で立派に育った悪魔が世に放たれた。そして強い執念を持って見事に(?)目的は達成されたのだが、クムジャさんの魂が救われることはなかった。やり遂げて初めて気づいてしまった。きれいな心の持ち主の娘を前に、あの時豆腐を食べておけば良かったと13年分の後悔が襲ったのだろう。 構成が凝っていて、時々寓話的で分かりにくいところもあるけど、多分この作品はストーリーを追うものではなく、概念の羅列のようなものなんじゃないかなと思ったりもした。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-04-16 12:21:34) |
15.《ネタバレ》 純粋復讐劇。 復讐をテーマとしている映画の中で、ここまで題名と内容にギャップがある映画もないなあと。この世に題名だけみて何の気なしにこの映画を観てしまった人、いるだろうなあ。映画館の中で困ったろうなあ(笑)。ガッチガチの復讐もの。私は三回目くらいの鑑賞。何度観てもインパクトある。 絶対にテーマは贖罪ではなく「復讐」だと思う。復讐だけを胸に抱え13年間も服役。他の人と一緒に復讐しようとしたのは贖罪ではく、復讐を分かち合っただけのように感じました。自分の「復讐の仕方の正しさ」を修正したと。自分だけで復讐するより、復讐すべき他の人にも復讐する権利がある、そこは分かち合おうというような。より先生に与えるダメージを増幅させる、とまでは感じませんでしたが…。指を切っても詫びにはならない。そこはクムジャさんが先生に正しく念入りに復讐するためにどうしても必要な自分のためのプロセスだったように感じました。クムジャさんからは他の人を巻き込んだ責任をとるような姿勢は感じられないので。 【JF】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-25 16:14:28) |
14.個人による復讐劇は美しいのに、集団による復讐劇はなぜ気色悪いのか。なにやら儀式性が出てくるからか。なぜ儀式は気色悪いのか、ってな脇の問題に途中で頭が行ってしまった。仁侠映画の美しさはある程度儀式性から来てはいなかったか、とか、集団復讐劇の元締めである忠臣蔵の事件そのものはただただおぞましいと思うのに、そこから派生した芝居や映画はそうでもないのは何で? とさらに脇道にとめどなく進んでしまい、そのことを脳内にメモして気を取り直したが、気分は戻りきらなかったかもしれない。申し訳ない。この監督横移動で捉えるシーンが好きなよう。なにやら遠大な計画が進行している気配が漂っている前半がいい。ラストのほうはよく分からなかったけど、青年見ると死んだ犠牲者思い出してしまい恋になれないってことなのか? 音楽はバロック調。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 10:11:21) |
【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-09 15:27:50) |
12.《ネタバレ》 同監督の復讐三部作ということを考えなければ、そこそこ面白い作品(ユニークな作品?)ですね。ただし、ヒロインに感情移入できるかと言えば結構キツイ。テーマは復讐?それにしてはヒロインの復讐と遺族の復讐は温度差がありすぎる。しかも低い方の温度が全体を支配している。敢えてこの設定を選んだのだろうか? ヒロインの愛娘の設定、勤め先の店主の息子の位置付け、利用された(親切にされた)者たちの位置付け等々、詳細を考えれば考えるほどにメッセージ性が薄れていくように感じてしまいます。纏まりに欠けると言ってもいいかも? という訳で6点献上止まりです。 追記。 ①関係ないけど、同じく韓国映画「セブンデイズ」と連続してDVD鑑賞したので頭の中で混ざってしまった。 ②遺族によるリンチシーン。同じくコミカル・スプラッター(?)作品、少し前にあったような気がしないでもない… 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-08 02:27:45) |
11.《ネタバレ》 学校での遺族シーン。生々しく印象的でありとても考えさせられた。用意周到と親切は、=なのか≠なのか。娘を持つ親だから、というのもあるだろうが、個人的に非現実的なオールドボーイよりは感情移入が出来た。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-05 12:37:58) |
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10.《ネタバレ》 前半と後半で全く違う映画を見たような気分。(特に後半は韓国版『オリエント急行殺人事件』)。石鹸や漂白剤を使っての楽しそうな?殺人ぶりや、沈黙の食事中にいきなり始まる性交、リンチ前のレインコートの着用などブラックジョークが満載。でも、娯楽性とシリアスな面がしっくりかみ合わずにごちゃごちゃと描かれているから、母性愛や遺族の苦しみなど、映画の肝心のメッセージがストレートに心に響かず、「う~ん・・・気持ちはわかるけど・・・・・・」程度の共感がやっと。ストーリー、キャラクター、表現方法、その他なにもかももう少し整理して、ナチュラルに描くことはできなかったのかと思う。 【tony】さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-03-29 16:10:41) |
9.う~ん、物語の展開を、編集で複雑にしています..そのテクニックは、なかなか良いとは思いますが、内容の方は..はっきり言って、共感出来ないし、幼稚..登場人物の描き方が浅い..主人公の言動も “変” ..リアリティーが無い..監督の趣味・主張で創っているような作品..そこが本作の、最大の欠点かな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-03 12:34:38) |
8.イ・ヨンエの美貌をもってしてもラストのシーンは苦笑してしまいました。「オールドボーイ」ほどストーリーにグイグイと引き込む力は無く、「復讐者に憐れみを」ほど見終わった後の虚脱感も無く淡々とした大人しい印象。子役でかわいい子を探すのは難しいことなのか… 【芝居好き!】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-04-02 14:20:05) |
7.《ネタバレ》 今回は女性の復讐モノってことで、「さてさてどうですかな?」と 楽しみに見たのですが・・・・。 やはり男性の復讐と違って、精神的に追い詰めるって言うか 単純ではないって言うか・・・・。 印象に残っているのは、ケーキが美味しそうってことと 犯人役の人が、オールドボーイの時よりも太っちゃったなぁ~と ちょっと残念でした。 【あずき】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-02-28 19:15:01) |
6.復讐という怖いテーマを扱っているのに軽いテンポで小気味よい。この役をできるのは韓国の女優ならイ・ヨンエ以外はないと思った。 【MS】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-19 07:06:44) |
5.どんな復讐なのか、ドキドキしながら見てましたが、確かに、オオコワッ、という復讐法でした。不可解なところは多分にありましたが、監獄での過去描写等はなかなか迫力があってよかったです。 【りょう】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-06 08:15:43) |
4.《ネタバレ》 観るまでは何が親切なのか分からなかったんですが、本当にどこまでも親切なクムジャさんでした(犯人の先生を学校で、しかも被害者家族に復讐させてあげるなんて親切すぎです、血が被らないようにビニールまで用意してるし)。でも皆さん仰るように3年越しで獄中の仲間を殺す計画性はあっても、復讐の13年計画はかなりいきあたりばったりな感じがしました。ペク先生の仲間の2人を至近距離で殺した後片付けはどうなったんだろう?あと獄中仲間のエピソードがテンポ悪く、そこを少しサクっと見せ、その分ペク先生の人物描写に使ってほしかったです。その方が観客も最後の復讐に思い入れが強くなったと思います。しかし犯罪被害者が徹底的に復讐する様をここまで描写した映画ってそんなに無いんではないでしょうか。「目には目を」を実行しても、心の隙間は決して満ちる事が無いんだなと思いました。「オールドボーイ」のようにシナリオに深みは無いものの、同情するに値するクムジャさんの心情は汲み取れたし、中々興味深い映画でした。「オールドボーイ」程直接的な残酷描写も少なく、主役のイ・ヨンエしぃの魅力溢れる演技(チャングムとは大違い!)、特に復讐後の泣き笑いは鳥肌モノでした。35歳でこんなに若さ溢れるクムジャさんになら、親切にされたいです、殺し系じゃなく普通に。 |
3.総合的にはオールドボーイまでの衝撃はなく、イ・ヨンエの魅力に頼った感じだ。ただ、脚本としては、多少の無理はあるものの、なかなか良いできではないだろうか。15番の方と同様、名優ソン・ガンホの使われ方が残念。韓流ブームもそろそろネタがつきてきたのではないかと思う今日この頃。 【くらけん】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-30 13:25:01) |
2.パク・チャヌク監督による「復讐3部作」の最終章。主演は「チャングムの誓い」で有名なイ・ヨンエ(見たことはありませんが^^;)さらに、前2作の主役であるソン・ガンホやチェ・ミンシクなども登場し、最後を飾るに相応しい豪華キャストとなっています。「オールド・ボーイ」のあの人まで出てます(見てのお楽しみ)。ただ、ストーリーについては、前2作があまりに強烈だったためか、本作はちょっと地味な印象を受けました。展開も実にオーソドックスで先が読めるし、13年越しの計画にしては行き当たりばったりな気もしたのですがどうでしょう?見てる間は終始余裕に満ちたイ・ヨンエのハードボイルドな演技と、スタイリッシュな映像によって強引に進むため、あまり気にならなかったんですがね・・・。あと、あのナレーションはいらないんじゃないでしょうか?「そのときクムジャは~~と思った」というあれですよ。あれのせいで妙に安っぽい火曜サスペンス劇場かなんかみたいになっちゃってる。まあ、ラストは前2作に比べれば救いがあって良かったですけどね。 【追記】>やっぱりペ・ドゥナは出てなかったようですね。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-14 20:26:33) |
1.「復讐者に憐れみを」は未見。従って必然的に「オールド・ボーイ」との比較になりますが、ユーモアと容赦ない描写の混在というパク・チャヌクのカラーはそのまま。噴き出した回数は本作の方が多かったですし、演出スタイルの完成度も本作の方が上だと思いますが、クムジャさんの復讐計画が凄くあっさり進行するので、物語としての面白さはとても「オールド~」には及びません。しかし「これで終わり?」と思った後、非常にブラックでシュールな展開が待ち受けてるのでご注意を。私自身は、このクライマックスの展開の所為で逆にテーマがボケてしまった様な気がします。こんな展開にする位なら、最初から復讐者の群像劇として組立てた方が良かった。ところで、このナレーションは娘ってことでいいんですよね? 6点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 6点(2005-11-02 00:05:02) |