28.《ネタバレ》 主人公の漫画家ギレンホールの言う「とにかく犯人の目を見てこいつだと確信したい」っていう気持ちに、こちらも同化する。最初の事件のなんともいやらしい車の動きぶり、あれだって覆面しているようなもので、それ以来ずっと、こういうことする奴はどういう顔してるんだろう、いう興味がつのっていく。容疑者リー・アレンに警察が会うシーンが、この映画で一番ドキドキした。やってることはどうってことないんだけど、こいつかもしれない、こいつでないかもしれない、そういう宙ぶらりんの気持ちのまま、こいつかもしれない容疑者の顔を見つめることの緊迫。こういうシーンで映画としての充実を覚えたのは珍しい。この映画、犯人の分析や事件の社会へ与えた影響などにはあまり関心を示さず、犯人に関心を示した人たちへの関心を持ち続ける。ラストに主人公が犯人(というか濃厚な容疑者)の目を見つめるシーンが置かれるのも、その流れだろう。首尾一貫してはいるが、これだけの長尺を持ちこたえるには、ちょっと物足りなくもあった。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-05 12:23:35) (良:2票) |
27.《ネタバレ》 ジョン・キャロル・リンチは雰囲気いいですねー、相変わらず。 出てきた瞬間に画が不安になるというか、存在感が半端ないですね。 ゾディアックを追う物語(実話)、たしかこれ映画館で観たんだよなー。すげー辛かったのを思い出しました。 ながーく感じた鑑賞ですが、事件解決が遅々として進まない登場人物のイライラに比べればなんてことないか!? あらためて見返す機会を得たが、これはこれで面白い。 映画って観るときによって感じ方が変わるから、困ったものです(笑) なので意外とこーゆー自己レビューが映画日記みたいで役に立ってます。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-25 05:02:02) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 全米を揺るがした劇場型殺人を、仰々しい抑揚は排除してドキュメンタリータッチで質素に確実に描き出す。 映画ファンとしては、本当にこれがあの「セブン」のデヴィッド・フィンチャーの映画なのかという印象をまず受けるだろう。これまでの監督作品でことごとく見せつけてきた刺激的な映像センスは影を潜め、代わりにリアルな緊張感に満ちた説得力のある映像美が全編に繰り広げられる。 「ゾディアック」という今尚「謎」に包まれたままの殺人犯の「本性」を暴き出そうと、、主人公の新聞イラストレーターは、事件の深みへどんどん踏み込んでいく。 この映画のストーリーがユニークなのは、実在の「謎」に対する真相の“導き”を主題とはせず、「ゾディアック」という殺人犯を追うあまり、その悪魔的な魅力に支配され、混沌と混乱に陥っていく主人公たちの「運命」を主題としているところだ。 「謎」を追求するあまり、本末転倒していく人間たちの愚かさこそ、この映画の核心と言えるだろう。 と、おおむね“ベタボメ”と言いたいところなのだが、実はそうではない。 「未解決の殺人事件」を描いた映画といえば、韓国映画の傑作「殺人の追憶」が記憶に新しいところだ。 故にどうしても比較してしまうが、「殺人の追憶」が素晴らしいのは、事件を追う刑事たちの“熱い人間味”に尽きる。それに対し、今作は主人公をはじめとするキャラクターに観客を引き付けるキャラクター性が無さ過ぎる。 最終的に「真犯人」を生半可に結論付けてしまっているラストも、「謎」に対する余韻と絶妙な哀愁を残してみせた「殺人の追憶」とは雲泥の差を感じる。 比較対照となる映画が無ければ、完成度の高い良い映画だという印象を持ったかもしれないが、もう少しのところで“のめり込められない”のは残念。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-06-20 00:16:43) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 長い割に楽しめました。 ここまで長い上映時間で派手なアクションもないのに飽きさせないのは加点です。 キャスト 各々がハマっており、演技も素晴らしいです。 主人公のある意味の異常っぷりも序盤から醸し出されており、この演技でなければ主人公が事件に固執している意味が分からず 減点しているところです。 凶悪な事件の恐怖・話題性・便乗・風化・諦め・固執 すべてがうまーく表現されています。 どんな事件・事象であっても↑の展開ってあるなーと納得してしまいました。 さすがに上映時間が長すぎるので7点よりの6点としました。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-04 11:06:52) |
24.《ネタバレ》 実話を元にしているから仕方ないといえば仕方ないけど、これだけ長時間引っ張って何のカタルシスも無いのはさすがにきびしい。ジェイクとロバートダウニーは良い感じでハマってて良かった。 【なす】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-14 15:00:38) |
23.実話を元にしてるからか淡々と進む。そこを無理に盛り上げてるように感じられるシーンもあるし、漫画家の人が事件にのめり込む理由もわからないのであった。 【おとばん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-06 17:26:54) |
22.《ネタバレ》 長い、長すぎますよ、実話だし監督があのデヴィッド・フィンチャーだから想像通りだったけど、カタルシス皆無でエンディングですからどっと疲れました。ラストで空港で証言する男なんかもう誰だか判らなくなっていて、観返してみてやっと最初の事件で生き残った被害者だったと判ったぐらいです。ゾディアック事件を追う三人の物語だけど、殺人事件以外は何も起こらなかった様な淡々とした映像の積み重ねで、ここら辺はもろフィンチャー節ですね。でも緊張感の継続はさすがでして、ラスト30分のヒリヒリ感はまた格別です。ジェイク・ギレンホールが謎の男に地下室に招きいれられるシーンなんかはほんとゾッとさせられました。警察の管轄違いから起因する連携の悪さがまた観てる方のイライラを増大させてくれますし、刑事が『ダーティハリー』を観てて現実とのあまりの相違に腹を立てて席を立ってしまうところなんか、いかにもブラックな笑いを誘ってくれます。思ったのはクロエ・セヴィニ―やイライアス・コティーズといった渋い面々が脇やチョイ役を勤めているいるところで、フィンチャーという監督は想像以上にハリウッド俳優たちに支持されているみたいですね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-26 22:13:29) |
21.《ネタバレ》 アメリカで本当に起こった未解決事件を題材にした作品。 雰囲気としては犯人を追う刑事が中心になる推理モノを想像していたが、実際は『その事件に影響された人々の人生』を描いた作品でした。 序盤は事件を追う刑事と新聞記者を中心に、後半はすでに風化し始め誰からも見向きされなくなったこの事件を、新聞社社員だった男が独自に調べ本にする過程を追った、サスペンス:ドキュメント=3:7的な感じでした。 正直序盤はかなり詰らないが、後半はテンポも良く男の捜査(取材)が中々面白かったです。 難点を挙げるとすればまずは何と言っても『尺』。確かに全シーンに意味があり中だるみも感じず悪くはないがそれでも2時間半を越る程の中身ではない。上述した様に後半は悪くないので前半をもう少し縮めれなかったかなぁ。 後所々見られる推理等も結構長く複雑なのでコナン君みたく図みたいのを入れてくれると分かりやすかったが・・・・ガキっぽくなっちゃうかな? 犯人に関しても消化不良的な解決なので事件をメインに楽しみたい方には向かないかも。 【ムラン】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-06-05 21:19:20) |
20.長い。 おまけになかなかストーリー進まないし。 でも、序盤の緊張感が最後まで続くのは大したもの。 最後の方、なんだかよくわからないまま緊張して見てたし。 あと、漫画家の彼女がちょっといい。 「メガネ萌え」って言うのかな?。 思わず幸せになることを願ってしまった。 ただ、見終わった後、映画トータルとしての満足感はどうにも小さいなあ。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-05-01 14:25:47) |
19.《ネタバレ》 とにかく長い。全編157分の映画。 実際にあった未解決事件を、デビット・フィンチャー監督が映画化した作品。 正直、最初の方は殺人のシーンで明るい音楽が流れていて、いいのか…?と思ったが、終盤では主人公が真剣に犯人を追い詰めようとする姿が描かれていて、殺人犯"ゾディアック"をきちんと"悪"として扱っていたように見えたのでよかった。 やはり、実際にあった事件の犯人をヒーロー化してしまうのはどうかと思うので、その点は安心した。 映画本編だが、とにかく長い。1時間半の映画も増えてきている中、2時間半の映画というのは観る側にもキツいものがある。 しかし、監督の演出が相変わらず上手だったおかげで、そこまでダレることなくラストまで見ることが出来た。 ただ、扱っているのが"未解決事件"なので、残念ながら映画の方も、やはり未解決のまま終わる。 そこが2時間半の大作映画の割に、スッキリしない要因か。 劇中で犯人は2人いた?等、色々匂わせているのは面白かったが。 2時間半の余裕があり、なおかつ見終わった後にスッキリしなくてもよい、という方にはオススメ…。 |
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18.《ネタバレ》 事件の内容は全く知らなかったので見応えのある2時間半に感じた。それにしても湖の殺人現場が凄惨でしたね。男に坦々とナイフを刺し出したシーンでの女優さんの表情・・頭から離れません。 【ライトニングボルト】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-01 12:42:01) |
17.《ネタバレ》 結局、真犯人が逮捕されないことは知っていたが、それでも最後までワクワクしながら観られたのは、監督の手腕とキャストの演技力によるところだと思う。花守湖さんが書かれているように、この映画は事件そのものを見るべきなのではなく、「時の流れ」にこそ意味がある。「ゾディアック事件」に対する皆の心の動き。執念、あきらめ、忘却。それらの対比がこの映画を面白く見せているのだろう。長尺にもかかわらず退屈はしない映画だった。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-26 22:26:03) |
16.警察の組織のしがらみで事件解決の足かせになる案件って、未だにあるのかなぁ? 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-11 11:29:05) |
15.《ネタバレ》 ああ、実話をもとにしているんだった。しかも未解決事件。たいていの事実は小説より奇ではないので、盛り上がりの足りなさや締りの悪さは、できるだけ事実に沿って作ろうとしたことの裏返しだと思うことにしよう。そういう意味では、色々な犯人像を推察させようとする“努力”が垣間見える。ただし、そのせいで見せたい部分が発散してしまっているような気もするのだが。どうせ解決しないのなら、もっと人間関係を見せる方に力を注いでもよかったと思う。謎解きが、まったく素材になっていないのも残念。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-02 01:58:27) |
14.《ネタバレ》 地下室のシーンはこわかった. でも長いですね. 真犯人がわからないというのはやっぱり残念というかなんと言うか. 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-24 19:58:47) |
13.《ネタバレ》 犯人も警察もダーティハリーの映画ほどにはカッコ良くも優秀でもないってことがよくわかりました。リーは死んだけど、あの共犯者みたいな同居人みたいな人はほったらかし? 【はるこり】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-08-12 18:21:13) |
12.長かった。実際の時間以上に長く感じた。三年ぐらいたったらもう一度観たい。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-05-27 00:16:03) |
11.《ネタバレ》 連続殺人犯「ゾディアック」に振り回される警察、新聞社、市民。送りつけられる暗号文と犯人しか持っていない被害者の遺留品。とにかく長い話なのだが、じっくりと犯人を特定していくのでそれなりに集中して見れた。ゾディアックに人生を翻弄された人々も描き出しており、当時の世相も良くわかる。ギレンホールが新聞社に勤める漫画家をいいボケ具合で演じている。最後の方はこっちもキリキリしてくるが、初めの頃の彼のピントのぶれたような感じが、重いストーリーを緩和していて面白かった。 結局犯人の特定は出来ないままだが、まあもういくらなんでも犯人も死んでいるだろうし。結局は果てしなく黒に近かった彼が犯人だろうし・・・。と、現在に生きる自分は安心して生きてます(笑)。 【ロボット】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-16 14:42:51) |
10.《ネタバレ》 あまりにも長すぎて「最初っから、生き残った男の人を探したらよかったのに」と、毒づいてしまいました。 【さら】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-11 11:06:31) |
9.『セブン』がかなり面白かったので楽しみに観賞した。やはり題材が史実に基づいているだけあって興味深い内容であった。しかし長い。。。だがそれ以上に犯人像に興味がわくし所々にどきりとするシーンもあってそういうのは良かった。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-07 12:57:31) |