1.《ネタバレ》 オープニングのワンショット。バイクに乗るチャップリンを後ろから捉えるカメラにちょっとした斬新さを感じます。
このころの映画はカメラを固定させて撮ったショットが大半を占めているので、フィックスにはフィックスの良さがあるものの、オープニングに力を入れた感じが伝わってきます。
さて、本作のチャップリンはいつもと様子が違う。よく見ると身なりもいつもと違っていて、どことなくワルの様相。
女に石は投げるわ、タイヤに穴は開けるわ、道にオイル撒くわで完全に悪役になりきっています。
爆弾を投げてレースの妨害をしたりしていましたが、最後は自分で投げた爆弾にひっくり返って悪役らしい終わり方。
一方のメーベルの方は普通にハッピーエンドで、ちょっとひねりが足りないかなぁという気がしますが、悪役のチャップリンが見れたのと自動車レースのアクションを撮った意欲は買いたいと思います。