4.こういう映画って、日本でそのまま教育用映画として作ればいいのではないかと思う。
スーパーに並んでいる牛や豚がどのように殺されているのか、もはやスーパーの生肉ではなく、ファーストフードの完成品の肉しか知らない子供もいるだろう。完成品は食物という物体の認識しかないであろう。
魚を捌いたこともない子供もいるだろう。
残酷の上に我々の生活が成り立っていることを理解することはすごく大事な教育だと思う。
生き物の痛みがわかって育てば、少なくともバカな事件も起こさない大人になるのではないだろうか。
「いただきます」の意味を真剣に今の大人の教育者が改めて勉強して、子供に伝え直す時代だと思う。
とはいえ、この映画のタイトルは最低ですね。たぶんこの映画で描かれている「いのち」という高尚な部分と、日常で我々が考えている「食べ方」が直結してしているから、違和感を感じるのです。
上品なフリをしながら、ものすごく下品な表現だと思います。若い女性にウケるといった安直で勘違いの配給会社の体質をなんとかしたいです。配給会社は安直だと思ってないかもしれませんが、ターゲットを間違えてます。
この映画自体は、見ておくべきだと思います。「食の安全」というテーマではなく、「食」がどのように提供されているのか、テレビでは放映できない日本で置き換えたドキュメンタリーを観たいです。
当たり前のことを当たり前にみせてくれたこの映画は立派だと思います。