1.《ネタバレ》 まずは、訳の分からない、この映画のストーリーを誤解させかねない邦題でマイナス2点。だって、シャーリー・マクレーン演ずるエセルは、指輪を待っていたわけじゃないんだし。予期せぬ指輪との再会によって、若き日の自分の人生をもう一度見つめ直すきっかけとなった、という流れだからこそ、ここで描きたかったヒロインの心情に奥行きが出てくると思うのだけれど。
次に、現在のアイルランドを舞台として織り込まれているミステリー部分は、この映画で描きたかったはずのドラマの伏線でもないし、効果をあげるものとして描かれているわけでもなく、逆に邪魔をしている感じがあり、マイナス1点。
「自分が死んだら、2人のうちどちらかが面倒を見てくれ」と頼む恋人と、それを聞いて心を揺れ動かす友人という流れの中で、それらに対するヒロイン・エセルの心情がていねいに描かれていなところにマイナス2点。あれじゃ、まるでエセルは男3人のお人形か物あつかいだ。
お気に入りのシャーリー・マクレーンの相変わらずの壮健ぶりにプラス1点。彼女が出ているから、というだけで見に行ったのだが、さすがに、という感じだった。
そんなこんなで6点というところか。