43.《ネタバレ》 トトロの様な普通の一家団欒(この映画の場合は二十人近くになるが)を描くというのは、単純かつ難しい事だと思うが、見事に表現出来ていたと思う。私の家系も正月など年の節目には二十人近くが祖母の家に集まるから分かるのですが、正に映画のあの感じです。映画はただ家族がご飯を食べる、話をする、何かで遊ぶなどのシーンを描かない作品が多いだけに、本作の様な"普通の家族の生活"を自然に描けている所には関心しました。 問題はOZの中に舞台が変わってからです。イマイチ他のアバターを取り込んでパワーアップするという事がネット上でどういう状態である事かよく分かりませんし、敵のコンピュータ(名前がラブ・マシーンって……)の性能が、「ただ情報をより多く自分で収集する」といった物からいつの間にか「ゲーム好き」に変わっていたり、コンピュータ相手に花札で勝負したり(しかも勝つ)、もう滅茶苦茶です。 前半が上手くいってた割に後半でガックリしてしまったのが惜しいと思います。序盤のペースを最後まで持続して欲しかった。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-09 12:13:27) (良:3票) |
42.《ネタバレ》 登場人物の多い映画だが、主人公とヒロインに限ってみれば著しく都合のいい青春ドラマである。内気な男子が自分では何もしないのに、年上女子が勝手に手を握ったり抱きついたりしてくれて、その上「あの子をよろしく」とまで言われて本当はうれしいのに迷惑顔できるような、年少男子の願望丸出しの気恥かしいストーリーになっている。ただ、よろしくと言われたのは主人公しか知らないことなので、あとは自分でがんばれということだろう。 また、映画に出るインターネット上のサービスがコミュニケーションや商用機能だけでなく、インフラなどの社会システムまで担っている設定は不自然に思われる。しかしパソコンやネットには詳しくとも実社会とは接触不良の青少年が、自分も現実世界を救うヒーローになれる、と感じられるシチュエーションを準備するためには、多少無理でもこうする必要があったということか。ネットやゲームを馬鹿にする母親(=劇中の主婦連)を見返してやるというような展開は大人気なく、これもまた年少者に極めて甘い内容になっている気がするが、それでも最後は主人公が新しい人間的なつながりを作って終わっていたので、まあよかったとすべきだろう。 ところでこの映画では、インターネットに依拠しない旧世界の「つながり」と、ネット上の新しい「つながり」が競うように危機に対処していたが、前者代表の曽祖母が電話で言っていたのが、要は“あきらめるな、元気を出せ”というだけなのは大変拍子抜けだった。本当の大事件なら関係機関では落胆する暇もなく対策に奔走している最中だろうから、この人は明らかに的外れなことを一生懸命言っている。福島第一原発の所長を電話口に呼び出すようなもので、相手先の組織的対応を邪魔しているようにしか思えない。これがリアルの「つながり」というならお粗末なことで、この映画自体が実社会と接触不良のように感じられた。 以上、前作に引き続き青少年向けの作りになっているが、対象範囲はさらに狭まった感じである。自分としては普通に面白い娯楽大作という以上の評価はできないが、映像面や人物描写ではいいところが多かった。消防3兄弟、自衛隊員と漁師のオヤジが格好いいが、ヒロインも可愛いと思う(実は予告編の「…1名なの!」という場面につられて映画を見た)。またラストの写真は素直にほめたい。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-11 17:31:44) (良:2票) |
41.おしいなぁーと思う映画でした。爆発的な入道雲の夏の空。日本家屋によるバリケード作戦。こいこい。日本の親戚の集い。きれいなキャラクターの絵。などパーツはものすごく素敵なものがいっぱいちりばめられているのに、全体としての構成が破たんしているから最後までグッと突きぬけない。脚本の問題だと思います。さらに、ヒロインの人間性に魅力を感じられないのがあまりに痛い。なんで最後おまえおいしいとこ持ってくんだよみたいな気持ちになってしまいました。時をかける少女は原作の構成がしっかりしていたから、気持ちよく遊べていたんだな、と確認できました。同人作家的に才能のある監督だと思います。つぎはぜひ原作つきをやってほしいです。きっと面白くなると思います。 【コダマ】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-07 18:08:19) (良:2票) |
40.《ネタバレ》 予告見た印象では、一時期流行したセカイ系を踏襲しただけの作品かと思っていたが、曾祖母や親戚を巻き込んでの縦の繋がりや、一族の連帯感を投入してきたことは斬新だった。しかし、前半あれだけ人間同志の連帯感を意識的に描いた割には、クライマックスの戦闘シーンで、格ゲーや花札で「個VS個」の戦いに変貌するところなど不可解な点も。だが、所々で甲子園の実況中継を印象的に挿入してきたことで、「あーなるほど」と納得。この監督さん野球が本当に好きなんでしょうね。自分も大好きなスポーツなんだが、後半の戦闘シーンの描き方なんて野球の攻撃とまるっきり一緒。野球は一見、個VS個のスポーツに見えるのだけれど、チームの連携無しには成り立たない競技であり、そこに人間と人間の繋がり、つまり小さな運命共同体である社会が存在する。失敗する人がいたり、それを挽回する為に頑張る人がいたり、それらをお互いにカバー、連携しあってゲームを作り上げていく。そして勝敗が決まる。やはり、意図的にセカイ系とは一線を画す作品にしようと努力したのだろう。ところで肝心の内容なんですが、主人公が野球で言えばサード辺りをやっているようでイマイチ没頭できず。やはり映画の主人公は一番活躍して欲しいというのが正直な所。ピッチャーであり4番である必要もないが、せめてドでかいホームランくらいは打って欲しい。なんか活躍が、地味といいますか…。多分成長する前の段階を丁寧に描いてないからだと思う。それ故に、ナツキが侘助へ抱いていた憧れなのか初恋なのか分からない感情が、ラブマシーン(その感情のメタファー?)をぶっ倒すことで、主人公への恋に発展したという展開も、やや唐突で説得力が足りなかったように思う。他の選手の活躍は、各々泣き所があって良かったのだが。みんなが主役の物語ってのも悪くないが、自分は物足りませんでした。一番印象に残ったシーンは大屋敷の長い縁側で、各々が死の悲しみに浸っている箇所。人間と自然が一体となってる感じ、生と死が身近にある日本の田舎の原風景を描いているようで素晴らしかった。 【Nujabest】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-21 22:08:36) (良:2票) |
39.《ネタバレ》 信州の武田勢の旧家って言ったらウチの母方のご先祖の天敵ですなぁ。それはともかく。楽しめはしたのですが、なんだこのマンネリ感、ってところで。細田監督の引き出しはこんなにも少ないの? 毎度のリング状電脳空間、夏、入道雲、画面に平行な構図。やってることずーっと同じ。いい加減飽きますって。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』と本家『ウォー・ゲーム』(83年のジョン・バダム監督のヤツね)をベースに、あと『どれみ』やら『時かけ』やらでお馴染みな細田エッセンスを振りかけたら出来上がり、みたいな。もっと新鮮な驚きを見せてよ、お願いしますよ。キャラが意外なまでに面白味に欠けるのもどうなんだろうなぁ、と。主役かと思われたヒロインなんて延々と役立たずだし、おばあちゃんが頑張るのかと思えばあれだし。大家族という一集合体が1つのキャラとして成立してる、って点では面白いのですが、個々ではそんなにはねぇ。家族ってシステムと仮想システムとの対比から「こころ」に触れてゆこうとするテーマはいいと思います。だけど、この作品には広くアピールするだけの一般性も普遍性も足りてない感じがしました(もっとハッキリ言うとオタクくせー)。大体、OZのシステム自体が疑問だらけなのですが、抵抗なくみんながみんなあのシステムを受け入れているという設定があり得なさ過ぎて、テーマを語るためのハッタリだとしてもアナログな人々の頑固さを実感しまくりながら生きてきた身としては説得力がまるで感じられません。あと、『時かけ』に続き「泣く」シーンを特異点として入れてるのは宮崎アニメを意識し過ぎかな。元々「泣く」シーンは宮崎アニメのポイントなのですし。宮崎アニメの呪縛から逃れられない限り、宮崎駿は越えられないですわな。次はもっと全然違った色を期待します。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-02 16:30:04) (良:2票) |
38.《ネタバレ》 田舎の雰囲気はいいし、登場する一族の面々もいい味を出していて、この一族の絆はよく描けていたと思う。しかし、それがどうもネット上の仮想空間で起こっている事件との釣り合いがうまくいっていないように思うし、面白いんだけど、なにか詰め込みすぎな感じ。細田守監督初のオリジナル作品ということだが、終盤は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!!」そっくりの展開で、正直、もっと頑張ってほしいと感じた。それでも、栄の部屋の黒電話や、何度も出てくる一家全員で食卓を囲むシーンなどレトロ感がよく出ている演出がいいし、有名芸能人による吹き替えもそんなに気にならなかった。(これは普段テレビを見ないせいで、馴染みのある人が少ないせいもあるのだが。)とくに、栄を演じた富司純子がよく、アニメ声優として見るのはおそらく初めてだと思うけど、素直にうまいと思えた。見終わってとくに何かが残る映画かと言われれば正直微妙な気がするのだが、栄が家族に宛てた手紙を読むところは思わずジーンとさせられる。侘助というキャラクターは伊丹十三監督がモデルだそうだが、「お葬式」での山崎努と同じ名前なので、やはりオマージュなのだろう。さっきも書いたけど、仮想空間の混乱と田舎のある一族の絆を描くというのにちょっと無理を感じるし、どちらか一方だけをテーマに据えたほうがよかった気もするが、おそらくヒット要素として仮想空間の混乱を描いているのだろうけど、二つの要素を混ぜたことでドラマとしての深みがそれほど感じられず、個人的には仮想空間での事件という要素はなくてもよかったんじゃないかと思う。(そうなると地味すぎる映画になってしまうが。)あまり自分の評価は高くないけど、はっきり言って「時をかける少女」のほうがドラマとしての見ごたえはあったと思う。さらにいえば、細田監督は東映アニメーションの出身なので、オリジナル作品を作るとどうしても東映アニメーションの少年ジャンプ系アクションアニメ的な要素が入ってしまうのかもしれない。ところで、小惑星探査機が原発に落下しそうになるクライマックス、東日本大震災後の今見たらなんか現実の原発で起こっていることと妙に重なってしまって少し怖かった。(このシーンを理由にしばらくこの映画のテレビ放送はないかも。) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-12 23:17:27) (良:1票) |
37.さすがに、作りは丁寧だし、キャラクターも癖が無く万人に受ける絵柄。ストーリーもテンポ良く進むので見やすかったです。ただ、どうもコンピューターの仮想現実の世界に、自分がイマイチ乗りきれなかった。田舎の生活で、ほのぼのストーリーならなぁ。花札もようわからんから、イマイチ盛り上がりに欠けたかな。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-31 18:44:47) (良:1票) |
36.《ネタバレ》 高校生と原発危機、高校野球長野予選とペンタゴン、が同列に扱われる世界を、受け入れられるか否かが分かれ目でしょうな。あるいはワビスケさんが製作者と分かったときに、つまずくかつまずかないか。こういうのに慣れてないもんで私は若干つまずいたが、話の設定としてこれからはそういうのもアリか、と古い世代の者としては最近寛大になっている。というか、その同列性こそがバーチャルな世界の特徴なんだろう。だからこれ、現実とバーチャルな世界との争いを描いてはいるけど、土俵はもう最初からあっち側にあるのだ。現実の側の描写では、夏の早朝の光の変化が丁寧に描かれ、仮想空間では、ノッペリした白色の中で小さな色たちが飛び交う。どちらもアニメならではの美しさ。ワルモンを城郭に閉じ込めたものの、しかし巨大化してそれを破って出てくるあたりが見どころ。なんか『ファンタジア』の「はげ山の一夜」を連想する姿だが、黒を構成する小さな部分がモゾモゾ動いているのがミソ。最先端の電脳戦争で、花札勝負になるってユーモア。ただ、せっかくあそこで世界の個人個人からの支援を受けたのに、最後は一族の結束(妾の子も含む)で締めるってのは後退じゃないか。「個人たちによる明るい連帯」に突き抜けられそうなところを、「デジタル-孤独-暗い」と「アナログ-家族-明朗」のステレオタイプな対比に戻ってしまったような感じ。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-30 10:22:26) (良:1票) |
35.時をかける~とどうしても比べてしまって申し訳ないのだが あれには全く及ばない出来。 ものすごい「どオタク」の作品という印象を受けた。 この映画を作った本人が一番楽しんでるじゃないだろうか。 悪くは無い。かといって決して良くも無い、そんな作品。 5.5点ぐらいなんだけどおまけ四捨五入で6点。 あと、ヒロインが全く魅力的ではないのが致命的。 あんな女の為にがんばれない。 【虎王】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-10-16 14:20:24) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 祖母が亡くなった後のなんともいえない空気感、明るい外とくらい部屋の中、その中をカメラがゆっくり移動していくというシーンがとてもいい。震えた。話のテンポが思いのほか悪かったり、役に立つとかたたないという次元ではなくほぼ脇役と化す主人公とか、いろいろあるけどそのシーンは本当にいい 【HAM】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-09-06 00:23:12) (良:1票) |
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33.《ネタバレ》 世界観はいいんだけどねぇ~。もっと細部をつき詰めてほしかった。 PCをハイスペックにしただけで強くなったり、ID盗んだだけで衛星や交通網まで操作できたり。ちょっと何でもありすぎるんじゃないの? 全フィールドがバトルモード(?)だかになってるはずなのに、花札対決では律儀にルールを守ってる敵さんが可笑しくてしょうがなかった。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-09-02 17:11:33) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 あの「時かけ」の監督の新作ということで、珍しく劇場へ行ってきた。おもしろいお話だけど、今作に関しては自分のことに置き換える部分が見つからず、共感して感動ってところまでは行けなかった。マイナスポイントもちらほら。スーパーコンピュータの冷却が滞った理由には、進行している事態の大きさにを考えると拍子抜けというより腹が立ったし、ばあちゃんが国家の中枢に電話して“励ましてるだけ”というのも違和感があった。電話の相手も忙しいと思うよ。仮想空間の人の繋がりとか、諦めずに頑張り続けるとか、そうすれば女の子も惚れてくれるとか、もちろん家族の絆とか、おまけに花札のルールとか(全然分からん)、色々と詰め込んでいるけど、どれもイマイチ強くない。設定が飛び跳ねすぎていたのかもね。話は脱線するが、この映画でいちばん感心したのは「縁側」の素晴らしさだ。家の内と外の境界を曖昧にする日本家屋特有の構造。その開放感には、外気との一体感、自然との一体感、世の中との一体感が含まれている。外側からは容易に覗けるし、声も掛けやすく、不要なバリアーを作らない。この映画の舞台に縁側を持ってきたことは、あの大家族のキャラを描写し、ストーリーを転がす上でかなり有効な小道具だった。このあたりの監督のセンスは買いです。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-24 03:35:17) (良:1票) |
31.トキカケには遠くおよばなかったです.まず,主人公が「数学オリンピック代表になれなかった人」であり,同じ事(あるいはそれ以上の事)をできるであろう人が何十人もいるという設定.逆に,数学オリンピック代表ってそんなに凄いのか?「当たり判定」など,格闘ゲームやアクションゲームにはまっていた人間以外にはあまりピンとこないのではないか.家族で戦っているのではなく,ただ人質の一部になっているだけでは?というあたりが客観的に気になった点.個人的には,花札のルールを知らなかったのでラストバトルに全くノれなかったこと,生まれたときから祖父母がおらず,従姉等の付き合いも皆無に等しい環境に身を置く私にとって,「親戚一族」,「血縁関係」といった話が全くピンとこないことなどマイナス要素が多かったです.セブンは良く描けてました.外装・内装がこれだけ個性的な車も最近ないですよね.そしてロータリーサウンド・・・ 【マー君】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-13 23:38:25) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 大家族というか一族でしたね。この映画のSNSの仮想世界であるOZの設定、ビジュアルはとてもよく出来ていて、アバターも可愛らしい絵で実際にあったら是非やってみたいなと思うほど魅力的だった。ただ、あれだけ世界中を牛耳っていると言って過言ではないOZのセキュリティにしては甘すぎる。最後も開発者とはいえ侘助一人でどうとでも出来そうだったし、主人公とヒロインはあまり役に立ってなかったような。そこらへんもっと練って欲しかった。まぁでも、一族がアバターで出てきた時やピンチに世界から続々と集まってくるトコは良かったな。アナログなネットワークである家族(一族)とデジタルなネットワークであるインターネットの対比が面白く、昨今のネット社会への警鐘的であった。ネットに依存してる人はどう感じたのだろう。 田舎の古風な団結力満々な一族は強かったですね。特に凛としていた祖母ちゃんはカッコ良かったな。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-01 22:04:33) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 突っ込みどころは満載だが、純粋に楽しむための娯楽映画として評価すればこの点数 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-06 16:26:03) |
28.絵はいいと思うけど、ストーリーはツッコミどころも結構あってなあ。かなりヒットしたことを考えると、映画の質と興行成績って比例しないものだなあと再認識。本当に、この監督には絵に集中して、ストーリーは出来物を使って欲しいと切に願う。 【くろゆり】さん [地上波(邦画)] 6点(2021-07-18 22:46:20) |
27.《ネタバレ》 私は化石のような人間なので、そもそも『ネットもの』っていうジャンルが苦手。SNSもオンラインゲームもやらないしね。仕事でワード、エクセル、ネットを使うぐらいです。ですから、こーゆー作品とは、はっきり言って相性はよくありません。 ただ、サマーウォーズはそんな石器時代代表のような私にも、ジェスチャーでわかりやすく伝えてくれるような親切さを感じます。 現在の状況を、アニメーションでデフォルメ化して表現。ただ、その表現の仕方、デフォルメ化はあまりにもマンガチックで子供じみています。まるで『ウホウホ、これだったらわかるかい、ウホウホ』と、ちょっと馬鹿にされているようにも感じてしまい・・・難しいですね。 登場人物は一昔前のステレオタイプな人たちばかり。演出もちょっと古臭い。 こーゆーのに懐かしさを感じ、味わい深いと思うことは確かにあります。ですがこの作品は古いうえにちょっと感情表現過剰な気がしました。 世界の危機だっていうのに、ちゃんと状況を説明しない主人公。だから氷を持っていかれちゃったりするんですよ。ヒロインも侘助にもっとちゃんと説明しなきゃ。そんな主人公とヒロインにイライラ。 主人公がパスワードを解くシーン。キング・カズマのバトルシーン。夏希の花札バトル。それぞれ盛り上がるシーンがあります。ですから最後まで退屈することはないです。ハッピーエンドだし。もうちょっと感動したり、カタルシスを感じたかったりしたのですが、その辺は今一歩といった印象です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-05-17 14:20:39) |
26.こういう作品を見るといつもAIと意識の問題を追及したくなる。家族や恋愛を含めた人間関係の描写に深みが感じられないのがちょっと残念。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-08-20 17:38:17) |
25.《ネタバレ》 全くの無知識でみたので、内容のギャップに驚いた。田舎のほのぼの村おこし的な映画かと思ってたら、ハイテクな現代っ子映画だったんですね。私の年代はなんとかついていけますが、うちの親世代には何がなんだかという感じでしょうねえ。最後は直撃しなかったからよかったという落ちなのですが、自分ちに直撃しなくてもよそはひどい被害じゃないの?という感じです。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-08-28 13:43:07) |
24.《ネタバレ》 ラブマシーンは知識欲によりアカウントを乗っ取り膨張しているだけ。世界征服とか世界破滅や権力への欲望はない。そもそもラブマシーンには意思がない(ハズ)。知識欲というのは一番厄介な欲であり、満足する事がない。だから終わりがない。まさにモンスターである。物語はこの欲の塊にどう対峙するのか?が焦点となる。第2次上田合戦等々をモチーフとした暴力対決はズレてるなあと感じていたので、電脳空間での長ったらしい暴力シーンは冗長であり見ていて退屈した。ここは子供向けのサービスシーンだから仕方ないのだろう。結局ラブマシーンはギャンブル欲により破滅(自滅)する。知識欲を植えつけただけのラブマシーンがなぜゲーム好きになってしまい、射幸心が生まれたのかがよくわからないのが難点ではある。が、知識欲はギャンブル欲に負ける(破滅する)というのは中々面白い結論ではある(ギャンブルはどこかで止めない限り最終的に破滅するという情報は乗っ取りしたアカウントからわかりそうなものだが、この辺の制御にバグがあったと解釈するしかない)。ただし、知識欲が原発等々の便利でもあり、破滅へと追い込むモンスターを作り上げたのも事実ではある。モンスターがモンスターを攻撃するという展開は皮肉が利いていて面白い(が、ラブマシーンが攻撃性や意思を持ってしまった原因もよくわからない。突然変異なのか?ありがちな機械が成長して意思・感情を持った系なのか?結局は意思を持たせてしまったというバグであると考えるしかないが)。この問題を家族の絆とか人との繋がり等々の助けによって解決してしまうというのは安直で説教臭い所もあるが、子供向けアニメとして考えれば悪くはないのだろう。 |