5.《ネタバレ》 ちょっと変わった出だし。
突然大きな音が鳴り響き、気付けばみんな繭の中。
大きな虫がガサゴソガサゴソ。
なぜこうなったのか?虫たちはどこから来たのか?警察、軍、国は何をしているのか?主人公だけなぜ目が覚めたのか?
肝心な部分の説明、一切なしです。この潔さ、嫌いではありません。
もともと、こーゆーノリのB級モンスター映画は大好きです。昆虫が大きくなるだけでわくわくするってもんです。
炎のCGはお世辞にも良いとは言えませんが、虫のCGはとてもよく出来ています。こんなB級作品で本格的な巨大昆虫に遭遇できるなんて、期待していなかったぶん、嬉しい誤算です。
虫に刺された人間が、虫より恐ろしいクリーチャーに変身しちゃうってのも好きなテイスト。
そんな私好みの映像作品であっても、気に入らない点はあります。
例えば。『不必要な言い争い。しかも大声』『馬鹿すぎる行動』などのB級あるある。その中でも一番意味不明なのが、繭に入っている人たちを助け出さないこと。結構簡単に助け出せるのに、なぜか数人助け出したら、あとは放置。いやいや、そんな馬鹿な。
また、パニックムービーの醍醐味と言えば、まさにパニックになるそのプロセスにあると思うのです。
その一番の見せ場が、本作では全カット。気付けばみーんな繭の中。そのシチュエーションは面白いけれど、逃げ惑う人たちを見られないのは物足りないです。こーゆーシナリオにしたのって、もしかして予算の都合でしょうか?