1.《ネタバレ》 シルヴィア・チャンが脚本を書いている時点で、ラストの展開は読めてしまうんだけど、その予定調和がまた香港恋愛映画っぽくって、安心感があったりもする。
コン・リーは、本作の時点ではまだ若いが、どうも垢抜けていない。
歳を重ねるにつれ、美しさが増していく女優だ。
返還前の香港を舞台にしていて、北京語(マンダリン)と広東語との意志の疎通をうまく題材として使っている。
いかに北京語と広東語が別の言語であるかが分かる内容となっていて、香港や中国本土を旅したことのある私にとっては、興味深い内容だった。
香港のラブ・ストーリーとして、先に『ラヴソング』を観てしまったせいか、“偶然の再会”で幕を閉じるラストには新鮮味がなかったのがいささか残念ではある。