6.《ネタバレ》 う~ん・・ケ・セラ・セラが流れている映画なんだ。
親子愛を絡ませたサスペンスなのですが、
ちょっとひつこすぎるかなぁと思いました。
サスペンスで誘拐事件モノでこう、大事なところで歌われると・・
逆に「来た」と感動や感情移入ができない私。
ミュージカルではないのですね一応・・
「めまい」もそうでしたがドラマチックすぎるなぁ・・
よかったところは、
この時代のサスペンスとしては展開が速く観やすかったのと、
犯人側にも善人がいたりして人間ドラマはよく描けていました。
あの有名なコンサートホールでの演出は、
「ゴッドファーザー3」で似た感じのがありました。
あそこで終わってたらニヤリなのですが、
そこからがちょっとひつこいと思ったのです。
でもジャーン!で終わっちゃえば子供は帰って来れないし(・・)
ピアノで歌う母と口笛を吹く子供・・ついてゆけないのはなぜだろう。
こういう昔の映画を観てみるといかにその後に影響を与えてるか・・
最近の映画だと「ナショナルトレジャー」も思い出されました。
でも紙芝居をめくるような説明的な演出や前フリはコロンボでもありました。
サスペンス不感症にかかってるのかも(苦笑)
自分の予想を裏切ってくれるサスペンスを・・
謎解きは途中でわかってしまったのですが今回はヒッチコック作品には珍しく、
家族愛をテーマにしていてまるでスピルバーグのサスペンスアクションです(爆)
と、観れば面白い娯楽作になります。
何も考えずに観れば確かにいい作品かもしれません。
J・スチュワートが一市民を通り越して役柄もあるにせよ、
スーパーマンのような活躍がちょっとついてゆけず(「北北西に進路を取れ」もでした)
妻のD・デイもまるでミュージカル映画の主役でした。
それを爽快と観るか作りすぎだと観るかですね。
いやぁ困ったもんだ、私の現時点でのヒッチコック高採点は「鳥」で、
一番良かったのが「ロープ」ですから・・(ロープは欠点は多くとも面白い)