1.《ネタバレ》 ジュネ監督お得意のキッチュで癖の強い作風です。「アメリ」がだめだった人は今作も気にいらないかも。自分は独特の世界観を大いに楽しめました。
残念だったのがいたずらの手順がいまひとつ爽快感に欠けること。
前提としての「作戦会議」がないのでわくわく感が薄い気がしますし、復讐する相手の企業が2つあるのでごちゃごちゃした印象を持ちました。
そもそも主人公の復讐の相手が「銃を製造した企業」になっているのもちょっと腑に落ちない。実際に銃を使った犯人にもう少し怒りの矛先を向けてもいいでしょう。どうも動機が薄いと思います。
でもラストのいたずらは痛快! 「世界が平和でありますように」というキャッチコピーは素晴らしいです。
しかし今作は何故か全年齢指定なのですが、描写的にPG12指定でもおかしくないです。