11.《ネタバレ》 はい、この若い夫婦がダメになるのって当たり前です、ダメになる条件満載じゃないですか。
まずシンディの周りには父親をはじめ、DV、モラハラをプンプン匂わせた男しかいないんです。そして彼女には女友だちがひとりも出てこない。父親がいちばん影響してるんでしょう、父親の暴言を浴びてもじっとしている母親、両親には何も期待できない環境で彼女はいつも優しいおばあちゃんが大好きだ。そしてシンディの男遍歴の多さ、妊娠してもはっきりディーンの子だと確信が持てないんです。
知り合ったばかりの男は大抵、非常に優しいものです、シンディは優しい男に父性を感じすぐ堕ちる。
しかし女というものは子どもを産むと超現実的になるのです、朝から酒を飲みしっかりとした定職に就かず、生活力の無いディーン、そして世間から隔離されているような場所にある住居、他人との接触が極力ない環境に家族を置くディーン、これは支配です。飼い犬まで逃げ出すんですよ?シンディのちょっとしたひと言にとことん食い下がって追い詰めるディーン。勤め先のクリニックでの騒ぎは異常でしょ。ディーンの言動は見ているこっちまでイライラし、突き飛ばして逃げ出したくなります。
娘はまだ幼いので無条件に父親を慕うけれど成長して反抗期を迎え、ボーイフレンドでもできたらどうなるやらです。
シンディが耐えられなくなるのは当たり前です、しかしシンディはあの父親と絶縁はしてないんですよね、母親はどうなった?
通常あのような父親とは大人になれば疎遠となるものです。
カウンセリングを受けたほうがいい人ばかりなんです、アメリカはそっちの方はかなり進歩してるはずだしシンディは医療系の仕事をしてるのになんでそうしないんだろ?
ひとり去っていくディーンですが、これで終わるとは思えませんね。娘のフランキーのボブヘアがおしゃれで可愛かったです。