7.《ネタバレ》 シリーズ3作目となる本作ですが、1,2作品目とは完全に切り離して観るべきでしょう。時系列的に1作目と同じ頃に起きたもうひとつの惨劇というのが接点くらいで、物語的には繋がりがないため、シリーズ初見でもなんら問題なさそうです。
本作の売りだったPOVですが、序盤の挙式・披露宴、人物紹介、そして最初の惨劇がはじまり、ようやくオープニングタイトル(これまたちょっとカッコつけた演出ですね)がでるまでで。OP以降、本編は全て一般的な撮影スタイルです。
POVという手法自体、私はあまり好まないのですが、1作目が非常に良くできていただけに、何とか工夫を凝らしてでもやってもらいたかったものである。これじゃあよくあるゾンビ物と変わらない作品。とはいっても、一定以上のクオリティーはあるから安心して楽しめたのも事実。しかし、ドキュメンタリーっぽさを無くした以上は、もう少し緩急、メリハリのある過剰演出をしても楽しめたんじゃないかなと思う。
また、「これは恋愛物語です」としつこいくらい製作者サイドの刷り込みがあるんだけど、単に純白のウェディングドレス着た花嫁にチェーンソー持たせて無双させたかっただけでしょう。まぁあのラストシーンを見て、不覚にもちょっぴり切なく感じてしまった自分は、製作サイドの術中に見事ハメられた一人なわけですが。