1.《ネタバレ》 かなり真面目に作られたB級ゾンビ映画。
ゾンビは『のろのろタイプ』。私の好きなタイプです。
緊張感あります。緊張感の作り方はややずるい。
画面を暗くする。視野を狭くする。アップを多用する。突然目の前にゾンビが出てくる。
手法として否定はしませんが、それに頼りすぎるのはどうかと思います。そればっかりだとお化け屋敷です。
登場人物は少ない。
モブキャラはいっぱい出てきますが、メインは2人だけ。
ゾンビ映画では『サバイバル』『人間ドラマ』の2つをいつも楽しみに見ています。
ですので、私にとって登場人物の人数ってのは極めて大事。
やはり5人以上は欲しいところですね。
まったく立場も違えば国も違う2人が協力していくっていうシチュエーションは嫌いではないです。
ですが1人が退場すればあっという間に1人ぼっち。しかもその退場の仕方が寝込みを襲われるっていうのはどーなんでしょう。ってゆーか普通あの環境下で2人共寝ますか?交代で見張りにつくでしょう。
最後が八方塞がりのバッドエンドで終わっちゃうってのは終末感が出て良かったのですが、後味はよくありません。
サバイバル系のカタルシスはぎりぎりの状況下をくぐりぬけて最後は助かるというその1点のみ。
実はロメロ作品ではその終わり方が非常に多いのです。
ただゾンビ映画としてのクオリティは守っているし、この映画の雰囲気は大好きです。
時間は長すぎ。