12.《ネタバレ》 ヒロインのアンはヨットが沈んで救命ボートで漂流していたところをたまたま石油探索船に発見されたという設定。
映画撮影のためにスカウトされたというほうが流れが自然だったのに。
コングはオリジナルよりずいぶん人間的に描かれている。
滝のシャワーで濡れたアンを乾かすためにコングが息を吹きかける。
恍惚とした表情のアンにちょっと笑ってしまうが、獣の息は臭くないのだろうかと余計なことも考えてしまう。
ジェシカ・ラングのお色気シーンがあるので、家族連れはちょっと気まずいかも。
船の空きタンクに閉じ込められたコングが、アンのスカーフに暴れ出すのが面白い。
ところが、コングをなだめようとしたアンがタンクに落ちたとき、コングが何もせずに逃がしたのは不可解。
コングが川を渡るのに誰にも気づかれなかったというのもありえない。
ご都合主義が引っかかるが、コングがアンの身を気遣って手で押しやり、銃撃で血まみれになっていく様には心を打たれた。
オリジナルや他のリメイクを含めて最初に観たのは本作で、昔みたときのほうがもっと面白く感じたけど。