9.《ネタバレ》 ああーやだ。やな話だよーこれは。一点の心地よさも見出せないので、体調のすぐれない人には絶対すすめられません。 綿々と語られるのは、慈悲だとか情だとか、そういう人間の正なる部分が一切無い世界が存在するのだよということ。それはウサギを捕食するチーターの如く、命を葬ることに何の躊躇も無いということで、ああそんなこと知りたくねえっ。こってりと交わされる勿体つけた会話にペネロペ救出の希望など全然なくて、こちらの眉は八の字になりっぱなしだ。世にもおぞましいメキシコマフィアの闇世界。 でもさ、人は、少なくともワタシは因果応報ってものが好きなんだ。マルキナにも回り回って何らかの落とし前が巡ってくる、そんな続きがあってほしいような。せめて。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-22 23:57:59) (笑:1票) |
8.豪華俳優陣を集めたにも関わらず興行的に振るわず、批評面では『G.I.ジェーン』や『レジェンド/光と闇の伝説』をも下回ってリドリー・スコット史上最低評価を受けた本作ですが、酷評を受けるほどの内容ではなかったと思います。事件の全貌をあえて見せないという構成や哲学的なセリフの応酬、エロでグロな内容なのに、本当に凄惨な部分はごまかしてしまうというトリッキーな演出など、全体を通して見るべき点は多かったのです。豪華俳優陣によるパフォーマンスのレベルは総じて高く、スコット印の美しい撮影も健在であり、映画としては非常に充実していました。現状では酷い評価となっていますが、10年も経てば巨匠による傑作のひとつとして数えられるだろうと思います。。。 ただし、映画として面白かったかと言われると、そこは少々厳しかったです。観客を傍観者にする映画なのでハラハラさせられるような展開に乏しく、娯楽性の点で大きな問題を抱えていました。上記の通り、本作については今評価しておかなければ数年後に恥をかく映画だとは思いますが、現状では面白くないと感じたため、6点がせいぜいかなと思います。何度か鑑賞を重ねるうちに、その印象も変わっていきそうな気がしますが。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-04-03 01:07:16) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 原作が『ノー・カントリー』のコーマック・マッカーシー、脚色して製作総指揮まで買って出ているので、どうりで雰囲気が似ているわけです、登場人物が妙に哲学的な語りをするとか、ハビエル・バルデムも出てますしね。単純に言うとよくある悪女ものピカレスクなんですが、その悪女キャメロン・ディアスが脱ぎこそないが彼女史上最強のエロっぷりを見せてくれます。ハビエル・バルデムがその魔性にメロメロにされるわけですが、彼の「アレはナマズだった…」は迷セリフでございます。 原作者自身が脚色した映画は迷走するケースが多いものですが、本作もその傾向が濃厚な気がします。進行している事件が判りにくいというのがこのお話しの欠点かもしれません。繰り返される殺しは麻薬カルテルとキャメロン・ディアスが手配した殺し屋が下手人なわけですが、カルテルがなぜマイケル・ファスベンダーを殺さなかったのか理解できないところです。彼はあの絶望のラストの後で殺される運命で、映画ではあえてそこまで描かなかったという解釈もできなくはないですけどね。このような撮り方は今までのリドリー・スコット流とはちょっと逸脱している感じで、これもコーマック・マッカーシーの影響力なのかもしれません。 しかしあの“首チョンパ・ライダー殺し”は観ていてビビりました、バイク乗りの人にはトラウマになるでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 22:48:28) |
6.《ネタバレ》 全然面白いとは思わなかったのに、続きが気になって最後まで一気に観てしまった。主人公の弁護士は何不自由のない生活を送り、魅力的な恋人もいる。颯爽と人生をいきている人間だけど、軽い気持ちで悪の道へ進み、そして破滅する。なにか人生の教訓のようなものも感じる内容だが、見終わって「だからどうした」と思って軽く受け流す私であった。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2014-11-09 12:43:39) |
5.《ネタバレ》 観ている最中はテンポも良いのでなかなか楽しく観れます。ただ、個々の出演者の深堀が十分でないというか、物語の背景もあまり描かれていなく、ほかの人に勧められるような作品ではなかったです。主人公の奥さんも結局マフィアによって葬られたりして残念でした。 【珈琲時間】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-07-27 18:17:50) |
4.《ネタバレ》 一回観ただけでは僕にはよく分かりませんでした。主人公に「自分が作り出した世界」云々を話すヒゲのオジさんは何者なのか分かりませんでした。彼が主人公に話したことが一番強烈で印象に残りました。主人公に届いたDVDは『セブン』の段ボール箱と同じ凄い効果。キャメロン・ディアスはお茶目で健康なキャラばかり観て来たので、今回のワルぶりは楽しめました。僕がこの世からいなくなって欲しいと思うバカのなかに「暴走族」があります。なので、あのシーンは気味が良かった。そういう僕も悪の側なんでしょうかね? べつに聖人でありたいとは思わないので、あれを気味が良いと思う自分で構わないのですが、「臆病なものが残酷になる」ってのは、そこは重い言葉でした。ブラピの情報を盗んだ後、報酬の金を突き返した女性や、ブラピの首にワイヤーをかけて去った男とかが、そっちの人間なんだろうけど、主人公もそっちになって行くのかな? 自分が作った世界で彼は生きていくのか、自分ごとその世界を消すのか…そこが僕には余韻でした。キャメロン・ディアスは最後に無残に殺されると思ったんだけど、そうなってくれたらもっと気味が良いのに。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-07-23 15:57:51) |
3.クスリ、ダメ、ゼッタイ。 トラフィックは見てたが、あんまり覚えてなかったんで、メキシコ麻薬事情はそれほど分からない状態で見るとやはりしんどい。 演出的には皆さんの批評通りの印象で、見せなくてもいいような話をだらだら見せて、見せるべきところを見せないのがみんな腑に落ちない感じなんだろう。自分もそうだった。 キャメロン・ディアスの一人勝ちの展開になったが、元々企んでた計画通りには行かなかったとはいえ、裏切らずに愛人的な立場で甘い汁をすする生活でもよかったのでは?とも思ったが、それでは空腹を満たしきれないのか。ラストの「お腹すいた」はまた欲望に飢えたという意味合いなんだろう。恐ろしい女である。 【みーちゃん】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-14 11:11:51) |
2.《ネタバレ》 ある若くて有能な弁護士に絡む全ての人々が次々殺される犯罪ドラマ。止まらない負の連鎖、その意外な黒幕は魔性の女。豪華キャスト共演なのですがワルについての屁理屈や下ネタトークばかりで中身はありません。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-01-05 01:21:04) |
1.《ネタバレ》 単独で主役を張れるスターが複数出ていて監督がリドリー・スコット。期待感がありましたが、それぞれが微妙に絡み合っていて会話シーンが多くあって難しそうですが、至ってシンプルなお話ですね。欲をかいた弁護士がイリーガルな物に手を出したため、本来のお仕事で勘ぐられてしまい関わった人間もろとも痛い目に遭うという教訓のような作品。邦題や予告編はやり合うようなサスペンス調だけど全然違うし、原題の『THE COUNSELOR』の方が合ってるな。権力側じゃない人は楽をしないでコツコツが一番ですね。権力側についたつもりの人はご愁傷様です。無駄にエロやグロがあるので注意が必要。特にバイクの兄ちゃんの末路なんかエグいだけでホント無駄。 どうでもいいけど、人の物を奪い取るのが趣味で悪の根源のような役だったキャメロン・ディアスは、クドいメイクのせいも合ってヘドリアン女王に見えてしょうがなかったです。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-11-17 23:31:31) |