22.《ネタバレ》 3つ書こうと思う。ひとつは、マスコミやネット世論の在り方に対する論評の部分。率直にやや出来過ぎ・古典的・陳腐とも言える様な描き方にも感じられるが、特にネット世論の領域ではこーいうのって今でも非常によくあるコトだともつくづく思っているし、それらに対して今作が取り組むことの姿勢自体にはそもそも十分に共感できるモノだし、(言うて)描写の出来自体もそこそこだとは思うし、今後もこの部分の観る価値・面白みは長く維持される、とも思う。この部分に関してはまず決して悪くない作品かと思いますね。 ふたつ目は、実質的に主人公である井上真央の出来。どちらかと言えば元々は元気で愛嬌を振りまいて!というキャラの女優さんかと思いますが、ソコからすればかなり真逆な役だったとも思われるのを見事な仕事で纏めたトコロは流石の芸達者!と思いましたね。特に、劇中でもそのキャラ・印象が目まぐるしく移り替わる難役を微妙なニュアンスの違いまで的確に演じ分けていた点は、重ねて流石の実力派だなあ、と。 だから問題は3つめ、ミステリとしての出来の部分ですかね(ちょーっと雑な…)。まずはやはり井上真央が蓮佛美沙子の口車にいとも易々と乗ってしまう…という部分の納得感の無さ(=井上真央は溜りに溜っていたとしてもソコまではやらなそうなキャラに見えて、つーか)。そして何より蓮佛美沙子自体がソコまで大それたコトをしそーにない(=小者)という、コレもキャラ的な説得力の無さ。ここら辺がやはりお話として相当に安っぽく見えてしまいましたかね。まあ、根本的にはミステリよりは違うトコロにテーマを備えていた作品、かとは思いますので(自分で書いててナンですが)やや筋違いな批判かとも思いますケドね。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-10-30 22:05:40) |
21.ツイッターでのやり取りとか、どんどん陳腐化してくるし、興味があるなら早めに観た方がいいかもね。自分的にはイマイチかな。 【おとばん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-12-10 21:07:15) |
20.前半はサスペンスな展開で面白かったけど、途中で謎解とかどんでん返しとかが題じゃないって気づいてしまった。まぁ、いいけどね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-01-29 21:57:13) |
19.《ネタバレ》 この作品に関しては殺人事件というタイトルではあるが、殺人事件自体は些末なものであって、焦点があたっているのはネットとメディアである。それぞれの身勝手で無責任なネットとメディアの発信があたかも真実のように一瞬にして世間を駆け巡る怖さが描かれています。もちろん中には真実もあるのではあるが、ネットもメディアもその判断は全て受け取り手側に委ねられている現代において、何が真実で何が嘘なのか、その判断はとても困難である。このレビューも私によって恣意的に書かれたものであるので、何が真実かは各々で実際に作品を観て判断されたい。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-18 04:24:56) |
18.《ネタバレ》 なかなか楽しめた。女性独特のいやらしさが上手く描いてあった。しかし人の心なんて脆いもので、いろんな誘導で判断が難しくなるもんですよね。群集心理というか思い込みというか何というか、そういった感情に惑わされない様にするのって大変だと思う。エンディング間近のアンとダイアナのやり取りにはホロリと来ちゃいました。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-04-11 16:37:14) |
17.あのツイートについていくのは疲れましたが、最近の何でもありのネット社会がよくわかりました。井上真央の薄幸さがいい。 【noji】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-04-04 00:27:02) |
16.湊かなえらしいドラマでした。ネットにワイドショー、作者の意図とは別に、好奇心こそが進化の源を思い起こさせます。 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-04-02 23:26:32) |
15.特別な感動も落胆もありませんでしたが、これはこれでありだと思います。人の記憶とは危ういものです。たとえ悪意がなくても、自分の都合のよいように書き換えてしまうものです。菜々緒の悪人役には食傷気味です。 【クロ】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-04-02 16:31:42) |
14.《ネタバレ》 何気なく撮っておいて観たが、まあそこそこの作品。 何らかのどんでん返しは期待していたが、犯人が分かりやすいだけにインパクトは薄い。映画で本格的に観るよりも、ドラマとしてはちょうどいい感じか。 【simple】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-04-02 11:35:05) |
13.ネットの怖さや危うさが主題なんだと思いますが、単純にどんでん返し的な部分も悪くはなかったと思います。ただ、駐車場では普通はロックするのでは? 「告白」が映画を先に観て割と面白かったので、原作を読んだらそれ以上だったので、この作品も原作はもっと楽しめるのかも知れません。機会があったら読んでみます。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-01-10 11:35:31) |
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12.上映当時誰が殺人犯か話題になっていた作品で今回鑑賞させて頂きました。 若手の女優2名出演でネット社会に挑戦するような演出を本編上映中展開されますが 犯人は以外でしたね、そんな作品でした。 【SAT】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-11-27 22:24:09) |
11.ワイドショーで面白おかしく、あることないこと憶測で放送して、更にネットであーだ、こーだって合せてあって、わかりやすかった。明らかに真央ちゃんは犯人じゃないだろうと思わせつつ、うまいトリックを考えて小説書いちゃう、湊かなえ様様、すばらしい。 井上真央ちゃんもはまり役でしたね。 【新しい生物】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-10-09 11:44:57) |
10.人は嘘をつく。その嘘もたくさん集まれば事実のように広まる。ましてや聞いた側の主観が入れば疑う事はないだろう。ただ見方が変われば、正義だったものが悪になり、悪だったものが正当化される。人は自分にとって都合のいい情報だけを真実と捉え、都合が悪い情報は受け付けない。そして人は決して弱者の味方はしない。作品としては早めに先が読めてしまうのでサスペンスとしては上手できているとは言えないが、満足度は高い作品 。井上真央さんが地味なOLという設定は無理がある気がしたが、地味と思い込めばそう見えてしまうのが偏見の怖い所。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-30 00:21:22) |
9.《ネタバレ》 ツイッターの書き込みが声に出されているのはクドいという意見、確かにわかる。ただ、制作者としてはつぶやきの中身の適当さや軽薄さを声で表現したかったのだろうなと思います。ミステリー映画としてはまずまずの内容ですが、メディアが都合良くストーリーを作って捏造情報をまき散らし、それをなんの根拠もなく盲目的に信用し消化する一般市民、という情報化社会の落とし穴が端的に表現されている。ネットで嫌な思いをしたり、いわれもない悪口を書かれたりしたことのある方なら共感できるのではないでしょうか。私もその経験はあるのでよくわかります。手軽さや迅速さは便利である一方、裏の面もあることを常に意識すべきでしょう。丁寧に作られていたので全体的に好感は持てるのですが、ただ、親二人がカメラに向かって「すいませんでしたー!」って謝ってるシーンは「さすがにこんな人いないだろ」って思っちゃったし、ヴァイオリニスト転落のシーンもあまり意味が見いだせませんでした。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-09-25 00:18:46) |
8.《ネタバレ》 伊坂幸太郎シリーズの監督さんだけのことはあり、作り方が非常に丁寧ですね。ただ、も~ちょっとだけコンパクトにまとめてくれたらな~、とも思いました。人間関係においての危うさである記憶や噂。また、お手軽情報社会の身勝手さいい加減さ。他人事では済まされない身近な現象。鑑賞後、身につまされる思いになりました。真実ってほんと、分かりにくいものですね。私はこの映画の中で、一番ひどいのは赤星雄治ではなく、城野美姫の両親だと強く感じました。真実がどうであれ、子供を信じてやれない親は最低です。噂に流され、真相が判明すると手のひらを返す。どうしようもない輩です。はい!原作は未読なので、機会があれば読んでみたくなりました。張り巡らされた伏線がどんどん回収されていく様は、お見事としか言いようがありません。本当に鮮やかでした。一番気に入ったのは、城野美姫がホテルに身を隠していた理由です。あれにはやられましたよ。彼女の性格がピタッとハマった瞬間でした。今度は気になった点を。イジメにあって妄想に逃げ込む。あれは好きではないです。現実と向き合うべきでしょ。難しいけどそれなりの努力は必要かと。それから美姫が滞在していたホテル。あれだけ騒がれているのに気付かないか、普通。警察的にも重要参考人のはずなんだしね。まあ色々と述べましたが、それなりに楽しめました。現代版「羅生門」みたいで面白かったです。 |
【黒ネコ】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-09-05 19:57:34) |
6.《ネタバレ》 結局のところ城野美姫がどんな人間なのか誰にもわからないところが良かったです。ビジネスホテルで首を括ろうとしたのも本人の証言ですし。Twitterやワイドショーを使った情報リテラシーも織り交ぜ、社会学の研究テーマのような映画で楽しめました。芹沢ブラザーズがゴロゴロ転がっていったシーンは笑いました。池脇千鶴の美姫と北川景子の典子でも観てみたいとか妄想が膨らみます。2度目のワイドショーが少しウザかったですが、丁寧な作りの映画です。 【DAIMETAL】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-17 08:24:53) |
5.《ネタバレ》 城野さんに罪を被せようとしているのは見え見えなので、いかに周りの人が適当に推測して話しを作り上げていくのかを見る映画ですね。真犯人の動機にもう一ひねりが欲しかったところですが、城野さんも聖人じゃないところは良かったです。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-05-18 09:08:40) |
4.《ネタバレ》 先の読める展開ではありましたが、現代のネット社会での安易な発言によってそれが世の中に多大な影響を及ぼしてしまう可能性があるという恐ろしさが見事に描かれていました。 最後、赤星は城野の運転する車に轢かれかけますが、あれはもしかしてわざとなのでしょうか? 【くーちゃん】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-05-06 23:43:22) |
3.《ネタバレ》 「誰が真犯人か?」ということを登場人物達は気にしていない。ゆえにスリリングでもなければサスペンスフルでもない。演出も意図的にそういった方向には向かっていない。本作は「犯人探し」にあたり、傲慢に身勝手に憶測を飛ばす、メディアやメディアに踊らされる人々を描こうとしていた。情報の質量が軽くなっている現代において、観る者の質量を計る意識を、自問自答させるかのような物語の作りで、優れた原作だと思う。その一方で個人個人の取捨選択能力や判断能力を計れる物語でありながら、随所で演出が逆方向にベクトルが向いてしまっている。ゆえに、推進力となる部分に力が加わっていない。監督は、その意図を作品内だけに留めてしまっている気がしてならない。せっかく「ウォーリーをさがせ」の絵本で蝋燭の件をやっているのに、そこにナレーションを付けたら何の意味も無い。思いは、ウォーリー同様、見つけ、キャッチしようとする行為なのだから。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-04-25 04:49:22) |