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戦後猟奇犯罪史

[センゴリョウキハンザイシ]
1976年上映時間:78分
平均点:3.75 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-06-19)
ドラマサスペンス犯罪ものオムニバス実話ものバイオレンス
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タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督牧口雄二
キャスト泉ピン子(女優)レポーター
室田日出男(男優)西本明
疋田泰盛(男優)森山重雄
片桐竜次(男優)林千吉
汐路章(男優)金井紀夫
川谷拓三(男優)久保清一
島田秀雄(男優)佐々木
五十嵐義弘(男優)風見のぼる
岩尾正隆(男優)黒丸警部
中村錦司(男優)牧昌彦
奈辺悟(男優)穴木静馬
林彰太郎(男優)福田
宮城幸生(男優)三輪佐吉
橘麻紀(女優)山崎ふじの
内村レナ(女優)牧美津子
和歌林三津江(女優)
峰蘭太郎(男優)
脚本中島信昭
音楽渡辺岳夫
配給東映
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1.《ネタバレ》  若き日の泉ピン子の喋りが、とにかく過激で気風が良くて、圧倒される思い。
 バラバラ事件の加害者を指して「学校の先生だったみたいだけど、工作の先生だったんじゃないか」暴行を受けて殺された七歳の女の子を指して「被害者は私と同い年だったから、犯人が私のところに来てくれれば玉蹴りをしてやったのに」などと言い出すのだから、恐れ入ります。

 当時人気だったバラエティ番組が元ネタの映画であるそうですが、その悪趣味さに辟易すると同時に、どことなく(これを毎週観たくなる気持ちも分かる)と思えたりもしましたね。
 文句を言いつつもTVを点けちゃう、嫌な話でも聞きたくなってしまうという、人間の好奇心を巧みに突いた番組だったのではないか、と推測する次第です。

 肝心の映画本編なのですが、三つの事件を扱わっているにも拘わらず、その全てにおいて濡れ場が用意されているのだから、サービス豊かというか何というか、ちょっぴり呆れる思い。
 最初の「西本明事件」では、犯人逮捕のキッカケが十歳の女の子の通報であった件など、オチもコメディタッチとなっており、この映画らしい題材であったのですが、残りの二つは、少々異質。

 「風見のぼる事件」に関しては、当時まだモデルとなった犯人が有罪確定していなかった為か、尺も短く、中途半端な作りなのですよね。
 不倫相手に刃物で襲われた末の正当防衛のようになっていたり、作中で犯人がファンに土下座するシーンを交えたりと、妙に同情的に描いているものだから、何だか観ていて醒めるものがありました。

 そして「久保清一事件」は、作中の半分以上を占める長尺となっており、明らかにバランスが悪い。
 ただ、それゆえに力が込められているのも事実で、これ一本だけでも映画として成立しそうなクオリティがありましたね。
 とにかく犯人を演じた川谷拓三の存在感が凄くて、本当に(うへぇ、気持ち悪い……)と思わされるのだから、お見事です。

 女性を絞殺した時の事を思い出して自慰に耽る姿なんて、良く引き受けたなと感心しちゃいましたし、逮捕後、面会に訪れた社会評論家に入れ知恵されて、自分の行いは横暴な国家権力との闘いだと言い出す件なんて、本当に憎たらしい。
「権力と闘うんだったら、どうして総理大臣を殺さなかった!」
「罪の無い娘さんを、何故殺した!」
「お前は単なる助平な強姦殺人犯じゃねぇか!」
 と激昂する刑事の言葉も、至極もっともでしたね。
 その後に犯人は、暴力を交えた尋問を受けたり、民衆に石を投げられて血まみれになったりもするのだけど、全く同情出来ませんでした。

 かくして、すっかりシリアスな実録犯罪映画と化したところで、唐突に画面は「泉ピン子ショウ」へと切り替わり「強姦した奴はチン斬りの刑にしよう」と客席の笑いを取って終幕となる訳ですが、このギャップの激しさに関しては、評価の分かれそうなところ。
 自分としては、なんだかんだで最後まで楽しめたりもしたのですが(眉をひそめる人も多そうだなぁ……)と、完全に他人事感覚で思えた映画でありました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2016-07-31 13:14:45)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 3.75点
000.00%
100.00%
200.00%
3375.00%
400.00%
500.00%
6125.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 3.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 2.00点 Review1人
4 音楽評価 2.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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