1.《ネタバレ》 佳作。テレビアニメを視聴済ではあるものの、長かったこともあり(2クール=半年)細かい部分は忘れていた。つまらなくはないのだが、“仕掛け”に凝り過ぎて人間ドラマが希薄になっている印象。【ネタバレ注意】あらかじめ全体像を構成して“能力”が設定されているのだと思うが、その制限や応用法が最終的な仕掛けを構成するために設けられたものだろうということが推察されてしまう。それが魅力なのかもしれないが、他の能力モノにくらべて能力の組み合わせが複雑すぎるのだ。そこに気を取られていると、登場人物たちへの感情移入する余裕がなくなってしまう。自分のペースで読み進められる文章はよくても、映像化に向いていないのかもしれない。