6.ネルは自然児や狼少女などではありません。人間である実の母親に育てられ、家屋に住み、衣服を身に着け、家事を行い、言語を操り、そしてクリスチャンでもある「普通の」成人女性です。本作の主題は“innocence”であり、それに触れることによって得られる魂の浄化。それを描くにはどうしてもこの設定が必要だったし、“innocence”を目の当たりにすると“idiot”に見えてしまうという辺りに、心の澱んだ我々現代人への皮肉も込められていたのだと思う。しかし物語を余りにもネル中心に進めてしまった為、その主題がぼやけてしまった。視点をもっと主人公の男女二人に絞り、彼らの物語を語るべきだった。彼らこそが我々を代表しているのであって、そこにこそ共感があるのです。これは中々惜しい仕上がりでした、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-09-24 16:12:11) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 「狼少女」を題材にしていると言う点で非常に興味があった。ジョディ・フォスターはよく十分に言語を話せない役を演じられたなぁと思って感心するばかり。あそこまで「役になりきれる」のは実力がある証拠だろう。彼女の演技は上手かったと思うものの、ストーリーには疑問がいささか残る。人間世界と隔離された子は社会力の形成に問題が生じる。つまり、他者とコミュニケーションを図ることが難しく、また学習能力も低い。また、過去の事例では野生児は長生きすることもなかった。この作品では、これらの過去の事例を覆す設定となっている。ネル語も人間の言語から生まれたものであったし、物の食べ方にしても人間と大差はない。確かにネルも人間に変わりはないため、おかしくないと言えばそれまでだが、もう少し現実に近づいた設定でも良かったと思う。ジョディ・フォスターにそれだけの演技力があるだけに、少しもったいないような気がした。 【新世紀救世主】さん 6点(2004-09-16 05:41:46) |
4.一時ははっきり肥満していたジョディ・フォスターの痩せっぷり以外、特に見るべきものがあるとは思えないのだが・・・特異なシチュエーションで育った子供、といういわゆる覗き見趣味系の作品としては、まあまあ面白い映画なのではないか。残念ながら特段の感動というものはなかったが、野生児が人間社会に適合して行く姿によくある普通のカタルシスはある。凄い、というほどでもないのが惜しいところなんだけど、まあ普通。 【anemone】さん 6点(2003-11-29 13:36:24) |
3.途中まではすごくいいかもと思っていたのですが、見終わったら不満が残りました。何かが足りない感じ。ジョディはいわゆるお勉強のすきそうなインテリさんぽいですよね。それが役柄と合わない感じだったかなあ・・。本作は彼女の企画制作ですよね、確か。いわゆる精子バンクを利用したと言われているジョディらしい映画なのかもしれない、ということは後から思いました。 【おばちゃん】さん 6点(2003-06-02 14:26:20) |
2.感動したくて見たんですが、その辺の期待は全く満たされませんでした。ジョディー・フォスターは好きではあるのですが。 【あっちゃん】さん 6点(2002-03-02 00:28:04) |
1.観ている自分がまるでそこにいるような気さえさせるジョディー・フォスターの演技力はすごい。普通この手の作品はやたらこぎれいだったりするが、そんなことがなかった。 【mmm】さん 6点(2001-10-01 01:56:08) |