2.《ネタバレ》 弁護士ものってのをアメリカ映画が好きなのは、正義というテーマがもともと好きなところに、契約社会と人情のズレ、って話で持って行きやすいからなんだろう。ドン・ジョンソンの気味悪さがなかなかで見どころ。自信たっぷりでありながら、変に神経症的でもあり。二人の仲を同僚に怪しませていくあたり。洗濯物を届けたり、離れていた場所からだんだん言い合って迫ってきたところに秘書が入ってくるとか。ヒロインが、狂気が自分に向けられていたんだと分かるあたりが怖い。単に仕事の対象としての狂気だったはずが、自分に向けられて持続していたんだ、って。ラブ・ストーリーの変種と見てもいい。締めが弱い。ドン・ジョンソンにガラリとすがるような演技をさせたらどうだったんだろう。デモーネイは、ヒラリー・クリントンを意識してたな。