19.いい映画だった。最後はウルっときた。でも6点。見終わってどこか、冷静な自分がいる。古い映画ならではの「もろ手を挙げて大団円」っていうのがどうにもね・・・どうしても「現実でこんなことある訳ないよな」ってな感じで、現実に引き戻されてしまう。製作時期が時期だけに、どうしても戦争の陰はぬぐえないし、戦勝国の「驕り」ではないけれどどうしても無邪気すぎる感じが否めない。多分こんな大団円の陰で、戦地で愛する人を失い悲しみに暮れる人もいるんだろうな・・・でも国が勝った喜びのほうに流されてしまうのか。国が勝ったから、国中が喜んでいるような映画が生まれたのか。いろいろと考えてしまい、素直にハッピーエンドを喜べなかった。・・・以上、ひねくれ埜波がうがった見方をしてみるテスト。 |
18.《ネタバレ》 いい作品ですが、2時間は長すぎます。ハートフルな寓話テイストの物語なら、まず100分以内に収めたいところ。その点で脚本は今ひとつですね。長さの要因となっている一例を挙げましょう。ジョージ(ジェームズ・スチュワート)が娘の担任教師をなじって、その夫に殴られるエピソード【A】。これによってジョージは神を見限り【B】、唇を切ります。唇の傷は、別世界に連れて行かれたときのオン・オフ表現に使われます【C】。「Aからの因果関係によってBとCがもたらされる」わけですが、これは脚本的に言うと「BとCを導くためにAという伏線をしいている」ということなんです。しかし一方で、ジョージが車で木に激突する場面が別に存在します。BとCにはここから繋げることもできる。つまり、車の事故で悪態をつき、血を流したことにしてしまえば、わざわざAのエピソードを入れる必要がなくなるんです。しかも担任教師と夫はこの一連の流れでしか登場しないんですから、まるまるカットしても特に問題ありません。本作は、その場その場の楽しいアイデア(2ドルの夫婦など)が冴え渡っていますが、こうした伏線が全体的にうまくない。カットしても作品の質が損なわれない部分が多いとしたら、やはり脚本の詰めが弱いのです。にもかかわらず後味さわやかなのは、物語自体の温かみもありますが、最後の最後になって、本作では随一ともいえる最高の伏線――「天使のベルの音」が鮮やかに決まるせいでしょう。 【円盤人】さん 6点(2004-12-23 18:19:22) (良:1票) |
17.キャプラ作品って好きなんだけれど、あざとくって嫌い。ちょうど私の琴線にふれる映画を上手に作る。全部のキャプラ作品を観たわけではないので、まだ決めつけるのは時期尚早な気もするけれど、今のところそんな感じ(後で変更するかも 笑)。だいたい私の好きそうなネタを扱っているくせに、どうして、何がダメなのか考えてみた。おかげで1年以上レビューすることができなかった。それはさておき、キャプラ作品の苦手な理由は「善良」=「イノセンス(無垢)」という構図が見えてくるからではないだろうか。「イノセンス(無知)」=「罪」ととらえてしまう私としては、どーにもこーにも、後味の悪さが感じられてしょうがない。1年以上考えた挙げ句、結論がコレかよ!ってことで、『素晴らしき哉、人生!』のレビューは、後で変更されることでしょう。 【元みかん】さん 6点(2004-12-11 16:32:36) (良:1票) |
16.いい映画だと思います。けれども本作からちょっと離れて考えてみます。いまこの世の中で、産まれてこれなかった人はたーくさんいるはず。使い捨てられたコンドームの数+中絶件数+α。この子たちがいればこの世は更に良くなっていたのでしょうか?あるいは天国から今のこの世を見て「もし私が生まれていたら(自分にとって)すばらしい人生になるのに!」と思っているのでしょうか?。身近なところで、両親が避妊失敗して兄弟がもう一人いたとしたら、僕の人生はその兄弟にとってすばらしいものなのでしょうか。兄弟がいた人生と、いなかった人生、はたしてどちらが優れているかなんて採点できるでしょうか?。また、その兄弟の兄弟、その友人、そのいとこ、……と、無限連鎖するパラドックスになります。更に、「自分が生まれていなければあの時モノゴトは良いほうに運んだに違いない」ということが少なからず必ずあるはず。劇中、ジョージがそんな自分にとってのネガティブな面を見なかったのはあの天使のおかげなのでしょう。もし悪魔だったら・・・ |
15.《ネタバレ》 タイトルくらいは知っていましたが、今回ようやく鑑賞するに至りました。やたらと高評価が多いので期待しましたが、まあこんなもんかなといった印象でした。モノクロ作品に先入観も苦手意識もありませんが、やはりあまりにも古すぎます。まあモノクロでもチャップリンやヘプバーンの映画はそれなりに楽しめるので、やはり私には合わない作品だったというのが率直な感想です。 この映画が言わんとしていることはよく理解できますし大いに納得もできます。そういった意味では素晴らしい作品でしたが、だからといって「映画」としての総合的な高評価にはつながらなかったです。ただし、ちっぽけな自分(私自身)でも、もし居なかったら今の生活(自分の周りの世界)がどう変わるのか?といった意味ではなかなか興味深い作品でした。敬意を表してこの点数で。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-03 14:06:43) |
14.《ネタバレ》 確かにこの通りだ。 長年ビジネスをやってきて思うが、大切なのは信用であり、相手が求めることを重んじる姿勢、いっていれば「愛」だ。 顧客の満足に集中していれば儲けはあとからついてくる。 とはいえ、あとから返ってくることを期待した「投資」のような親切ではなく・・・ 寒い川に二度も飛び込んだような、とっさの行動というか、脊椎反射をしてしまうような、にじみ出る愛が本物だ。 ともあれ、どんなに落ちぶれたとしても自殺などは考えてはいけない。 人間は放っておけばいつかは死ぬのであるから、それまではどんな幸福が味わえるかわからない、自ら死期を早めてしまうのはもったいないことだ。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-03-12 15:02:50) |
13.いい映画だとは思うけど、 そこまでいい映画だとは思わない。 |
12.確かに感動的な後半だったですね。でも、なんとなくですが、幸せってこんなことかなって考えさせられる映画でした。人生は危機をうまく乗越えられない時にこそ、その本質が見えてくるもの。上手くみんなに助けられた、良かった、良かったで終わり。そんな映画も良いと言えば良いのだが。「命みじいかし、恋せよ乙女・・・」とのフレーズの方が心に染入る。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 19:21:59) |
11.《ネタバレ》 「その発想はなかったわ」という感じ。ご説ごもっともで、秀作であることは間違いありません。とはいえ野暮ながら疑問に思ったのは、「地域にここまで愛される金融機関とは何か」ということ。「貧しい人にも住宅を」という意味では、かのサブプライムローンと変わりません。しかしバブルがはじけてリーマンその他の金融機関がバタバタ潰れたとき、地域住民が金を持ち寄って救ったという話は杳として聞きません(当然ですが)。 では、両者の違いは何なのか。お金に色はありませんから、突き詰めればそれは「金利」でしょう。おそらくベイリーの店では、地域住民の直近の幸福を追求して、できるだけ高利で借り受け、できるだけ低利で貸し付けていたものと思われます。しかしものは考えようで、もう少し利鞘を追求していれば、店の業務も拡大でき、もっと多くの人に資金提供し、もっと多くの住宅を建てられたかもしれません。それは地域住民の中長期的な幸福につながったはず。だとすれば、ポッター&ゲッコー&リーマンの「強欲は善」にも一理あるわけで…。結局、何が「正義」かはなかなかわからないということです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-20 01:39:32) |
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10.この映画は、ハートウォーミングのクリスマスファンタジーだったんですねえ。 それを知っていたら、もうちょいノレて見れたかも。 クライマックスまでが結構冗長で退屈だから、「善意の金貸し」っていう職業に違和感を感じてしまい、正直ちょっと困った。 それと、「あんなキレイで優しい奥さんと、あんなカワイイ子供がいるだけで充分幸せだろ」と思ってしまったちょっと偏屈な自分もいる。 一方で、相当強引なクライマックスだけど、ちょっと感動してしまった自分もいる。 この強引さは、嫌いじゃないなあ。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-16 16:50:58) |
9.《ネタバレ》 天使が出てくるまでが長いと言われてますが、確かに長い。けど、冒頭で天使の存在を出さずに最後の方でいきなり川に飛び込ませる方が何となくシックリこないような気がするので、これで良かったのだと思います。映画の中盤、如何に天使の存在を忘れていられるかがポイントでしょう。 映画全体を見ると、脚本にかなり凝っている印象で、軽快過ぎるテンポやウイット含みのやりとりがやや鼻に付くというか、いかにも“作った感じ”が出すぎているのが自分の好みではないです(アメリカ映画って本当にこういうのが多い)。 途中出てきたダンスのシーンで、床が開いてプールが出てくる場面がありましたが、その後でびしょ濡れになって外を歩くシーンを撮りたかったという理由であのセットを作ったようにも感じられ、ここはちょっと過剰な演出のようにも思えます(ていうか、お金の使い方これでいいのか??)。 最後の方で天使と出会って、自分が存在しない世界を見せられるのですが、そこには薬屋の親父も犯罪者になってるし、いるはずの弟も凍った池に落ちて亡くなってる。戦死した友達もいれば、ジョージと結婚したはずのメアリーは独身のままときた。 こんな世界を見せられてジョージが何を思ったかといえば、自分自身が冷たくあしらわれ悲しくなってしまったのはもちろん、それ以上に、自分がいないことで周りにいた人をどれだけ不幸にさせてしまっているかということなのだと思います。自分を取り巻く人たちに対する思い遣りや彼らに尽くす気持ちが、元の世界に戻して欲しいと思ったのでしょう。 元の世界に戻してもらい、家に帰れば、階段の飾りは外れてるし、子供のピアノの音がうるさく感じられてしまうこともあるし、単純なスペルを繰り返し聞いてきたりする。けど本当は、こんなごく普通の日常が幸せなんだと気づかせてくれる。こんな風に思えるのってすごく羨ましい。やっぱり、今のこの世の中には天使が必要だなと思いました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-15 23:08:04) |
8.ラストは結構なんだけど、やっぱり天使が降りるまでが長すぎて退屈。これは天使たちに特別扱いされてまで救うべき好人物と思えなかったことも一因する。世の中にはもっと優先して救うべき不幸な人々は大勢存在するはずだが、あの天使は狭いローカル限定の担当なのだろうか。 【丹羽飄逸】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-12 23:45:45) |
7.「おお、なんか面白そうだ」と思わせてくれる冒頭のシーンが一番いいですね。そのあとは下がっていくだけだった。確かにラストは感動する。でもすぐに「不器用で悲惨な人生のまま終えた人が現実にはたくさんいるはずだ。こんなバカな話があるか」と思ってしまい、冷めてしまっている自分がいた。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-12 13:45:29) |
6.うわぁ、すごい高評価の中申し訳ない感じですね…。いい話だとは思うんですが、前半がね…、乗り越えるべき壁が高すぎて、全部寝ないで通してみるのに三回のチャレンジが要りました。星が瞬いて会話するシーンはレトロでよかったです 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-14 01:00:40) |
5.ぐはぁ・・・家族も恋人も友人も無く、たいしていいこともしてこなかったからイブの夜にこんなんひとりで見てるわけよ(笑)。そんなわしにとっては、かなり薄ら寒くなる映画でしたわ~。お口直しに、これからすっごい不幸な映画でも見てやるっ(笑)。あっ、それと個人的にジェームズ・スチュワートさんが本当に苦手・・・。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-24 21:00:03) |
4.「クラシック映画」という印象。最初の1時間ちょっとは退屈でした。後半は心の温まるストーリーでしたが、正直言ってこのような感動の友情ストーリーは、もうあちらこちらのドラマや本で見慣れた展開で、新鮮は感じられませんでした。まあ、この作品が元祖なんでしょうけど・・・。 【アーリー】さん 6点(2004-05-04 23:54:46) |
3.あまりの高評価だったのでかなり期待して観ました。正直、終盤まで退屈してうーん失敗したかなと思いましたが、最後の最後で出てくる名台詞に泣かされました。もう少しテンポが良ければ文句無しではありますが、名作の名に相応しいと言える映画だと思います。 【たにっち】さん 6点(2004-02-27 18:20:50) |
2.ご都合主義的な筋とジェームススチュアートのヒステリックな演技が好みに合いませんでした。ラストもあまりにもあまりで・…。でもテーマは大好きです。無からは何も生まれない、何か良いことがあったら過去に良い事をしてきた証しでしょう。「サウンド・オブ・ミュージック」の中にそのような歌がありました。 【チューン】さん 6点(2002-07-26 13:49:57) |
1.岡部まりが、「人生NO.1」と言っていたので見ましたが???悪くはないですが・・・ 【めいたん】さん 6点(2001-09-15 22:43:06) |