2.《ネタバレ》 ブレードランナーの世界観のハードボイルド。雰囲気はいいのだが、ストーリーがイマイチ。恋人を探す過程が行き当たりばったりなのはいいとしても、ただ操られているだけというのはちょっとどうなの。
主人公がしゃべれない設定もうまく生きていない。というか、むしろ邪魔。最後に少女と二人で話すシーンも盛り上がりに欠け、感動的とはいいがたい。主人公よりも悪役二人の方が書き込まれていて、魅力的。だが、そいつらも含めて悪役がみんな弱っちい。あれで街を締めているとは思えない。近未来なのに、肝心なものが時々ローテクなのも気になった。
見終わってから「月に囚われた男」の監督と知ってびっくり。あの傑作は偶然の産物だったのか?